【アマプラ】心温まるタイムループもの『明日への地図を探して』

今回ご紹介する作品は2021年より配信中のAmazon オリジナル作品『明日への地図を探して』(洋画です)。おおまかな内容はタイムループものですが、心温まるストーリーかつ考えさせられる部分があったので…興味がわきましたらぜひ♪ 主演は『イン・ビトゥイーン』でジョーイ・キングと共演したカイル・アレン。タイトルにもある「明日への地図」を探してとは?

ほかにも話題作続々!

【Amazonプライム・ビデオ】2月の配信ラインナップ

【あらすじ】とある1日を繰り替えす青年の前に現れたのは同じ境遇の女性

描かれているのはタイムループを生き抜くサバイバル術!?それとも…

マーク(カイル・アレン)はある日を境にタイムループにはまってしまった1人の青年。有り余る時間(正しくは同じ時間を繰り返している)があるマークは、同じ1日を繰り返す人たちを助けたり災難が降りかかった人たちをみて笑いつつもなんとか過ごしていた。その中で、1人の女性とうまく付き合えないか挑戦を繰り返していたマークだったが、今日も“同じ”はずの1日の中で違う動きをする女性が現れて困惑。彼女は一体誰なのか? その疑惑で胸がいっぱいになったマークは早速彼女の正体を探ることに。彼女の後を追い、まかれてしまったかと思いきや、なんと彼女から接触が。彼女の名前はマーガレット(キャスリン・ニュートン)。あなたは誰? 同じタイムループを繰り返している人に初めて会ったマークは、“次の日”も会うために電話番号を聞くことに。そして今朝。早速覚えたての電話番号に連絡を試みるマーク。はじめはそっぽを向かれていたけれどあの手この手でどうにかマーガレットと会う約束を取り付けて今朝に戻る。やっと会えたマーガレットは面白くて頭も良く、そしてどこかミステリアスな雰囲気を持つステキな女性。けれどいつも夕方にはある電話をきっかけに消えてしまう。2人でずっと一緒にいたかったマークは、何度も繰り返す1日の中で街中に起きているすべての奇跡を2人で探そうと提案。早速、マークとマーガレットは街で起きているささいな奇跡を探し始めるが…。

【番外編】タイムループものの作品ってどのくらいあるんだろう??

結末はハッピーエンド? アンハッピーエンド? それともビターエンド?

タイムループをする作品で筆者が思い浮かんだのは…洋画であれば「ハッピー・デス・デイ」シリーズ、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』、邦画であれば『君と100回目の恋』と続き、本作でも話題として登場する『恋はデジャ・ブ』。時間を移動するという内容であれば『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』、『TENET テネット』や、BTTF(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ)も当てはまりますが…。
 ちょっと話がそれてしまいましたのでタイムループに戻ります。「タイムループ」=同じ時間を繰り返す。ということですが、若い世代? に分かりやすく説明するならばYouTubeの「カゲロウデイズ」が分かりやすいです。同じ朝を迎えて、同じ結末を見て、そして同じ日の朝に戻る。
 作品によって抜け出し方は異なりますが(抜け出せる場合は)、本作はそもそも抜け出しても大丈夫なのか? という点も議論として出てきます。地球温暖化などのリアルな環境問題もでてきますが、筆者が驚いたのは「今日が人類最後の日だったら、皆を生かしているのは僕たちだけかも」というシーン。納得のひとことでした。タイムループの当事者たちは同じ日を繰り返していて、当事者以外は同じ日が繰り返されているということすら気づいていない。そんな中で、本当なら明日人類は滅亡をしていて、どうにかこのタイムループで繋いでいるとしたら…。その中でこのタイムループから抜け出すのは正しいことなのか…。とても深いセリフです(そんなの中二病だよハハハ。の一言で終わらせられますが、実際にタイムループが起きたとして、ここまで考えられる人がいるでしょうか…?)。さまざまな映画で色々な監督たちが表現しているタイムループもの。もし明日あなたがタイムループにハマったとして、それは抜け出せるタイムループだとします。抜け出した後がどうなるか分からないとして、あなたならどうしますか?
 筆者は……どうしよう(笑)。ひとまず飽きるまで映画を見まくります。そしたら記事を書きますのでお楽しみに(朝になったら消えちゃいますが汗)。

【レビュー】観て損はナシ! タイムループの中で描かれるのは「大切なこと」

別解釈するとちょっと面白さアップ?

 タイムループを通して大切なことを教えてくれる本作をまとめるとしたら、それは「心温まる作品です」でしょうか(タイトル回収はやっ)。カイル・アレン演じるマークのお年頃感も見てて和みますし、マーガレットの良い女性感も面白いですし、タイムループを題材にしている作品の中ではハッピーエンドよりでした(筆者のタイムループものの作品知識が偏っているのもありますが…)。ただ、ここで一つ疑問が。
タイムループに気付いているのは主人公たちですが、実は周りの人たちもタイムループに気付いてるけれど気づいていないフリをしていたとしたら…? というのも、物語の後半でとある登場人物が言うセリフ「俺そこで何回も死んでる」「前は迷ったけどやっと先に進める」。意味深なセリフだと思いませんか? まぁゲームをやっているキャラクターのセリフなので、「ゲームの話」で片づけてしまえばそれで終わりですが、映画を見まくっているからか、どうも裏を考えてしまいます(笑)。タイムループ自体、世にいう“死にゲー”からきてそうなので、どうも離せないんですよね……。
 もし、本作のタイムループの実態が登場人物以外の人たちが主人公たちのために繰り返してる風に装っているもの。としたら見方が変わりますよね。毎回毎回繰り返しているのに、主人公たちに気取られないように1日を演じきる演技力。それも、主人公たちのためだけにやっているとしたら、とてつもない努力だと思います。無償の愛というものでしょうか? 主人公視点か周りの視点かどっちをメインにするかで見方が変わる。これは映画に多い作りのひとつですが、それぞれの登場人物たちの話を交えて物語を彩る小説の視点。両者の視点を組み込んだタイムループものの作品が作られたとしたら、きっと壮大なスケールになるんでしょう…。いつか見てみたいものです。
 そういえば主演のカイル・アレンですが、Netflixの『イン・ビトゥイーン』でもいい演技をしていました。あちらはハッピーエンド? なのか、それこそ“視点”によって意見が変わるところですが、本作を見てカイル・アレンいいなぁ~って思った方がいましたら是非ご覧ください。きっとそのままファンになることでしょう(笑)。
それでは、またいい作品がありましたらご紹介します~。それでは。

(情報は記事公開時点の内容です)

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