“殺される誕生日”を繰り返すタイムループ・ホラー!『ハッピー・デス・デイ』
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ハリウッドが注目する気鋭のプロデューサー、ジェイソン・ブラムが放つ『ハッピー・デス・デイ』(2017年)。
監督、キャストともに無名ながら全世界興行収入135億円突破の大ヒットを飛ばし、2019年には続編『ハッピー・デス・デイ 2U』が公開。
監督のクリストファー・ランドンとジェイソン・ブラムは、時期は未定ながら三部作への意欲も見せている。
そこで今回は、世界が待ち望むシリーズの第一作目を紹介しよう。

ブラムハウス製作のタイムループ・ホラー!

アフリカ系アメリカ人の男性が彼女である白人女性の実家へ招待されたことで窮地に陥る『ゲットアウト』(2017年)、最先端技術で透明人間の狂気を描いた『透明人間』(2020年)など新感覚のホラーを多数手掛けるジェイソン・ブラム率いる「ブラムハウス」製作の本作。
高飛車で傲慢な女子大生が誕生日当日にマスクをつけた何者かに殺されるも、また同じ日の朝に立ち戻っては悲劇の瞬間が繰り返される。
執拗に襲撃してくる敵と対峙するスリリングな展開ながら、一方で主人公のロマンスや成長が描かれるなど新感覚のタイムループ・ホラーとなっている。

あらすじ

性悪な女子大生は誕生日の夜に殺害されるも絶叫と共に目を覚まし…

学生寮で暮らす女子大生のツリーは、男子寮の一室で二日酔いと共に誕生日の朝を迎える。
昨夜ツリーを“お持ち帰り”した男子学生カーターが話しかけてくるのも聞かず、頭痛薬と着替えを受け取ったツリーはぶっきらぼうな態度で部屋を後にする。
キャンパス内では署名運動をする女学生、警報を鳴らす車、カップルを濡らす噴水機など、ありふれたいつもの風景が繰り広げられていた。
ハリーが女子寮の自室へと戻ると、ルームメイトのロリがお手製のカップケーキにロウソクを立てて誕生日をお祝いしてくれるが、口もつけられなかったケーキはそのままゴミ箱へ。
その夜、パーティ会場へと歩いて向かったハリーはベビー・マスクをかぶった怪しい人物に殺されてしまうが、次の瞬間、絶叫しながらカーターの部屋で目を覚ます。

本作がオマージュを捧げる『恋はデジャ・ヴ』

SF映画における「タイムトラベルもの」の1ジャンルとして人気が高い“タイムループ”。
近年の作品では、極秘ミッションを8分間で遂行するジェイク・ギレンホール主演作『ミッション: 8ミニッツ』(2011年)や、日本のライトノベルを原作とするトム・クルーズ主演作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014年)などが知られている。
また、ループ映画の元祖と言われる『恋はデジャ・ヴ』(1993年)は、ビル・マーレイ扮する人気者で傲慢な天気予報士フィルが、同じ1日を繰り返すうちに成長していく物語。 『ハッピー・デス・デイ』では、このSFロマンスにオマージュを捧げている。

スターチャンネル1

[字]2021年3月26日(金)23:00~24:50

スターチャンネル3

[吹]2021年3月23日(火)23:00~25:00

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