世界中の人々から絶賛された、2021年公開の話題作。芸術の秋に相応しい、歌とダンスのミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』をご紹介。映画で味わうブロードウェイ・ミュージカルをこの機会にご覧あれ。
傑作のブロードウェイミュージカルを映画化
圧倒される歌とダンスで希望に溢れる若者たちを描く
トニー賞4冠、グラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞した傑作のブロードウェイ・ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」を映画化。アメリカにあるニューヨークのワシントン・ハイツを舞台に4人の若者たちがそれぞれの夢に向かって動き出す。彼らの魂を揺さぶる力強い歌声と圧巻のダンスシーンで物語に引き込まれてしまうほどだ。監督は、数多くの賞にノミネートされた『クレイジー・リッチ!』が代表作のジョン・M・チュウ。見事な映像美でさまざまなジャンルの映像を手掛けており、次回作にも注目が集まる。
パワフルな若者たちを演じた豪華キャスト
期待値が高い若手が勢ぞろい
物語の中心人物であるウスナビを演じているのは、アンソニー・ラモス。グラミー賞を受賞したアーティストであり俳優でもある。大絶賛されたブロードウェイ・ミュージカル「ハミルトン」で二役を演じた実力派だ。名門大学に進学を考えているニーナ役をレスリー・グレイス。彼女は、ラテン・グラミー賞ノミネート歴をもつ歌手であり、期待が高い女優である。仕事も恋も頑張るベニーを演じるコーリー・ホーキンズは、ヒップホップグループ“N.W.A.”の伝記映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』に出演した、大注目の俳優。そして、デザイナーとして働くこと目指すヴァネッサ役をメリッサ・バレラが演じる。今最も勢いのあるメキシコ系女優であり、公開予定の『Carmen』など今後の出演作に注目を集めている。
『イン・ザ・ハイツ』あらすじ
夢に向かって踏み出す4人の若者たち
いつもどこかしらで音楽が流れている実在する賑やかな移民の街、ニューヨークの“ワシントンハイツ”。その街で育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーの4人はつまずきながらも自分の夢に踏み出そうとしていた。そんななか、移民の一人であるウスナビは故郷のドミニカに移り住みたいと願い、小さな食料品店で今日も働く。現実は厳しいながら、彼は密かにファッションデザイナーを夢見ているヴァネッサに思いを寄せていた。そんなある日、突如して街で大停電が起きてしまい、住人たちに危機が訪れる。