『ソウ』シリーズの鬼才、リー・ワネル監督が贈るSFアクション『アップグレード』｜ Mcura

『ソウ』シリーズの脚本や出演、『インシディアス序章』で監督デビューを果たした鬼才リー・ワネル監督。
メリバやバッドエンド系が苦手な人は避けてしまう監督かもしれないが、刺激的な作品を好む映画ファンからは支持を得る気鋭の監督だ。
彼が『セッション』や『パラノーマル・アクティビティ』シリーズなどの敏腕プロデューサーのジェイソン・ブラムとタッグを組んだSFアクション『アップグレード』を紹介する。

あらすじ

妻を殺され、脊髄を損傷したグレイだったが…

近未来。
平穏に暮らしていたグレイは、ある日、正体不明の男たちに襲われ、妻を殺されてしまう。
彼は自身も脊椎を損傷し、首から下が動かせない状態になる。
その後、グレイは、知人であるIT企業の社長エロンによって体に高性能AIチップ「STEM」を埋め込まれ、体の自由を取り戻すことに成功。
「STEM」によって驚異的な戦闘能力を得たグレイは、復讐のために独自で犯人探しを始める…。

見どころ

「STEM」と超人にアップグレードしたグレイの掛け合い

AIチップであるSTEMは自我を持っており、グレイと会話ができる。
AIチップと人間という異色のコンビで凶悪な組織に立ち向かっていくさまが、時にシリアスで、時にコミカルで面白い。
そして超人的な身体能力を身に付けたグレイのスマートな戦闘シーンも必見だ。

ネタバレに要注意！ハッピーエンドかバッドエンドか？

リー・ワネル監督らしく、単なるAI暴走ものではない意外な展開が待ち受けていて一筋縄ではいかない作品だから、ぜひネタバレを回避して見てほしい。
評価も高く、第51回シッチェス・カタロニア国際映画祭オフィシャル・ファンタスティック・コンペティション部門では観客賞を受賞している。
最後に待ち受けるのはハッピーエンドかバッドエンドか、ぜひ自身の目で確かめてもらいたい。