いま最も注目されている俳優の菅田将暉。そして、アーティストではなく俳優として出演を果たすSEKAI NO OWARIのFukase。二人が初めて共演し注目を集めた映画『キャラクター』をご紹介。
漫画家と殺人鬼によるダークエンターテインメント
10年の歳月をかけた巧妙なオリジナル脚本
日本のトップ俳優の菅田将暉と本作が俳優デビューとなるアーティスト、SEKAI NO OWARIのFukaseによる共演作。売れない漫画家がとあるきっかけで殺人現場に立ち会ってしまい、その犯人を主人公にした漫画が大人気になってしまったら? そんなコンセプトを背景に、それぞれの登場人物たちが織り成す人間模様を描いた、ダークエンターテインメント・映画『キャラクター』。
脚本を担当したのは『20世紀少年』『MASTERキートン』など、浦沢直樹作品にストーリー共同制作者として数多く携わってきた長崎尚志。自身がふと思い立ったコンセプトを基に10年の歳月をかけて作り上げてきたオリジナルの脚本である。監督は、『帝一の國』『恋は雨上がりのように』など話題作を次々に生み出している永井聡。さらに、主題歌の「Character」では、ACAね(ずっと真夜中でいいのに。)× Rin音が担当し、劇中音楽・主題歌プロデュースを小島裕規“Yaffle”が務めている。
実力派俳優の菅田将暉が闇を描く漫画家に挑む
殺人鬼を演じたのはSEKAI NO OWARIのボーカル・Fukase
万年アシスタント生活だったが殺人現場を目撃してから描き始めた漫画がヒットしてしまう主人公の山城圭吾を演じたのは、大人気俳優の菅田将暉。テレビや映画で引っ張りだこの菅田将暉は、『共喰い』『アルキメデスの大戦』などの映画に出演し数々の賞を受賞するほどの実力派俳優であり、「さよならエレジー」「虹」など歌手しても評価が高い。そして、共演する相手であり全てが謎に包まれている犯人の殺人鬼・両角(もろずみ)を演じるのは、SEKAI NO OWARIのボーカル・Fukase。本作が俳優デビューでありながら見事に犯人を演じており、ひとりの俳優として犯人が抱えている闇を醸し出す。アーティストとしては、「炎と森のカーニバル」「Dragon Night」など、歌詞の世界観を重視した楽曲で幅広い層に人気がある4人組バンド。2021年にはSEKAI NO OWARIがメジャーデビュー10周年を迎えた。その他のキャストでは、事件の真相を探る二人の刑事に小栗旬と中村獅童が務め、山城を陰で支える恋人を高畑充希が演じる。
映画『キャラクター』あらすじ
売れない漫画家が描いてしまった禁断の主人公
画力が非常に高いにも関わらず、万年アシスタント生活の売れない漫画家・山城圭吾。お人好しすぎる性格で誰かを傷つけるリアルな悪役キャラクターを描くことが出来ず悩んでいた。そんなある日、師匠の依頼で「誰が見ても幸せそうな家」をスケッチしに外に出かけることに。家を探していると不思議な魅力を感じる一軒家を見つける。家に近づいて見てみると家族が殺された現場に遭遇してしまう。さらに、犯人の顔を目撃した山城だったが警察の取り調べでは噓をつき、その犯人を基にした殺人鬼を主人公としたサスペンス漫画を描き始める。漫画は異例の大ヒットを飛ばし、売れっ子漫画家のひとりになるが…。