■“話題の一冊”では、小説やコミックを映像化した作品の放送情報を紹介。ドラマや映画を見てから原作を読んで、より詳細な心理描写や物語の背景を楽しんでもよし、先に原作を読んで、思い描いた世界が目の前に広がるのを楽しんでもよし。自分好みに物語を2度味わえる作品たちはこちら!■
2022年5月に劇場公開されたばかりの STAR CHANNEL MOVIES 初の邦画作品、『死刑にいたる病』が早くもテレビで放送される(9月24日スターチャンネル1にて)。櫛木理宇の同名小説を『孤狼の血』の白石和彌がメガホンをとり、阿部サダヲが連続殺人鬼を演じて映画化した戦慄のサイコサスペンスだ。それぞれ心に暗いものを抱える登場人物たちを、存在感ある俳優たちが演じている。岡田健史演じる大学生と共に殺人鬼に翻弄され、事件の謎を追い、予測不可能なラストへと進むゾクゾク感を味わおう!
原作は『ホーンテッド・キャンパス』シリーズの櫛木理宇による傑作ミステリー
『ホーンテッド・キャンパス』シリーズ(角川ホラー文庫)など、ゾクっと恐怖が残る読後感がクセになる小説で人気の、櫛木理宇(くしきりう)が放つ傑作ミステリー。『死刑にいたる病』は2015年に刊行された『チェインドッグ』を改題し2017年に文庫化されたもの。やはりシリアルキラーを描いたサスペンス小説『氷の致死量』(早川書房)が映画公開と同じ2022年5月に刊行されている。今後も“イヤミス”ファンを楽しませ続けてくれそうだ。
阿部サダヲ演じる連続殺人鬼の怪しい魅力に沼る
榛村大和(はいむらやまと)は、少年少女24人を殺害した容疑で逮捕され、起訴された9件のうち1件のみに関して無罪を主張していた。一審で死刑判決を受け控訴中の彼は、一人の大学生・筧井雅也(かけいまさや)にその事件を調べるよう依頼。雅也は独自に調査を始め、榛村と接する中で彼に惹かれ、翻弄されていく…。阿部サダヲと岡田健史の息詰まるやりとり、中でも、怖いのに引き込まれる阿部の怪演に注目だ。
中山美穂・岩田剛典らが脇を固める
中山美穂、岩田剛典ら脇を固めるキャストも豪華だ。存在感ある俳優たちが演じた、それぞれ心に暗いものを抱える登場人物たち。彼らがが物語へどのように関わるのかにも注目しよう。
連続殺人鬼から一件の冤罪事件の調査を依頼された青年の運命は?
鬱屈した日々を送る大学生・筧井雅也(かけいまさや)のもとへ、世間を震撼させている連続殺人鬼・榛村大和(はいむらやまと)から一通の手紙が届く。「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」 過去に地域で人気のパン屋の店主をしていた榛村は、雅也にとって、信頼できる良き理解者だったのだ。事件を独自に調べ始める雅也。榛村の人生に潜む負の連鎖を知るうち、雅也はなぜか彼に魅せられていく。そして徐々に明らかになる、想像を超えた残酷な真実とは…?
放送局:スターチャンネル1
放送日:2022年9月24日(土)
放送時間:午後9:15~11:45
制作年/国:2022年/日本
監督:白石和彌
出演:阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、宮崎優、中山美穂 ほか
※[PG12]