【インタビュー】城田優×J-POP　至高のマリアージュをご堪能あれ！

俳優として幅広いジャンルで活躍する一方、アーティストとして音楽シーンでも高い実力を発揮している城田優。12月には、三國志最強の鬼神・呂布を演じた福田雄一監督映画『新解釈・三國志』が公開されるほか、J-POPカバーアルバム『Mariage』をリリース。彼に本作について語ってもらった。

城田優の色が強いほうに寄せている

2018年に出した『a singer』は、ミュージカルの世界と城田優の世界を合体させたレアな1枚。劇場で歌う感じとは少し違うし、かといって城田優の色をゴリゴリに入れているかというと、そこまでではない。今回出す『Mariage』は、平井堅さんや宇多田ヒカルさん、尾崎豊さんといったアーティストさんが作られてきた素晴らしい曲たちを僕が歌うとこうなります、っていう。これは、城田優の色が強いほうに寄せているんですね。で、最終的にやりたいのは、全部僕が作った音楽を城田優が歌うとこうなります、ということ。心の中で生まれたものを自分の言葉や自分のセンスで表現するっていうのが僕にとっての音楽なんです。

どんな化学反応が起こるのかを表した

フランス料理で、ワインとチーズとか、合わさった時の相乗効果で大きな感動があったりする。それが“Mariage”。同じように城田優と「even if」。城田優が「First Love」を歌ったらどうなるのか。城田優と「I LOVE YOU」だったら？　という。この組み合わせからどんな化学反応が起こるのかを『Mariage』というタイトルで表しました。そして“Mariage”には結婚という意味がありますので、そこに行き着くまでの物語を選曲した曲たちで表現したんです。「少年時代」から恋をして失恋して。片想いを経て両想いになり。また振られて、次の恋愛をして、結婚に行き着くという軌跡が見えるような選曲にもなっています。

勝手に我々自身はテンションが上がっています（笑）

カバー自体、賛否両論あると思うんです。ただそこは城田優という、いい意味であまりカテゴライズできないところにいる人間として、原曲をまったく違うアプローチでうまく料理できたらいいよねっていう。そこが、今回の作品を作ろうと思った原点ですから純粋に取り組めました。僕が小さい頃から聴いてきて、いつかカバーしたい、歌いたいと思ってきたナンバーと本気で向き合って。原曲を歌っていらっしゃるアーティストのみなさんが聴いてくださった時に、“これなら歌ってもらって良かった”と思ってもらえないと、やった意味がないですから。そこはある程度自信があります。“このアプローチあんまり聴いたことないよね”なんて、勝手に我々自身はテンションが上がっています（笑）。

撮影：増田 慶　ライター：大西智之　ヘアメイク：Emiy　スタイリスト：橘 昌吾

■城田優（しろた・ゆう）…2003年に俳優デビュー以降、数多くの人気作品に出演。現在は主演舞台を成功させるほどの人気を集める一方で、アーティストとしても高い実力を発揮している。2018年のミュージカルカバーアルバム「a singer」に続き、J-POPカバーアルバム『Mariage』を12月2日にリリースする。