今日はクリスマス！メリクリですね～メリクリ。さて、そんな雪が降ったら100点の12月25日、皆様にご紹介する映画は『クリスマスとよばれた男の子』。なぜ、クリスマスがクリスマスと呼ばれるようになったのか、その謎が明かされます！ 子供と一緒に家族でも、恋人とも、お酒のお供にもピッタリな本作で良いクリスマスナイトを♪
驚きと冒険、そしてホッコリにあふれた『クリスマスとよばれた男の子』
～むかしむかし、母親が話す物語が大好きでお話しを信じていた男の子がいました～
木こりの父親と貧しくも幸せに暮らしていたニコラス（上画像：ヘンリー・ローフル）。そんな彼の楽しみは父親が寝る前に話してくれる物語だった。今は亡き母親ゆずりのこの物語が大好きで、このお話しはきっと本当のことだと信じていたニコラスはとても心優しい少年に成長。ある夜、1匹のネズミが親子の家に現れた。駆除しようと奮闘する父親を制して、このネズミをミーカと名付けて育てると決めたニコラス。ミーカと話したくて懸命に言葉を教えていたニコラスは、ネズミだからと疑うこともなく単語を次々に教えていった。そんなある日、王様の招集がかかり、国中の苦労人たちが集められ、ニコラスたちも呼ばれるままに王様のもとへ。王いわく、ここより北の先の危険地帯を越え、“希望”を持って帰ってきてほしいとのこと。物語で語られていた北の先の大地へ向かい、“希望”を持って帰ってくれば報酬が出ると知った父親は北の大地を目指すことに…。
家を出ている間、父親の姉がニコラスの面倒を見てくれると決まり、入れ替わるように父親は外に、優しそうな叔母さんが家に残った。しかし、予想以上に親子が貧乏な暮らしを送っていたため、叔母さんの態度は急変、次第にニコラスに強くあたるようになってしまう。「ここにはもういられない」と家を抜け出し、父親を捜す冒険に出たニコラス。見渡せばそこは雪が延々と降る銀世界、くじけそうになるほど静かな世界の中で口を開いたのはネズミのミーカだった。道中、苦しそうにしていて助けたトナカイのブリッツェンも加わり、ミーカ、そしてニコラスは父親を捜すため、そして北の先のエルフの村エルフヘルムを見つけるために大冒険を続けるのだった……。
ストーリーテラーはあのマギー・スミス！
「○○減点！」のイメージが強い名優だけど今回「減点」はないです(笑)
「ハリー・ポッター」シリーズのマクゴナガル先生役で知名度が爆上がりした名優。ちなみに「ダウントン・アビー」シリーズや「天使にラブ・ソングを…」でも出演しているので、知っている方も多いかと思います。数え切れない作品で出演している彼女ですが、本作では母親を失い元気もなくなってしまった子供たちのベビーシッターとして登場します。そして、その子供たちの父親がクリスマスに出勤が決まり、さらに落ち込んだところに彼女が現れて、ニコラスが主人公のクリスマスにまつわるお話しを子供たちにはじめるというのが本作のおおまかな流れ。はじめはおばあちゃんだし、怖い話しをするから嫌だという子供たちを、瞬く間に物語を通して慰め、わくわくさせていくシーンは見どころのひとつ。また、観る側の疑問をちょくちょくマクゴナガル先生に…失礼、ストーリーテラーのおばあちゃんに直球で子供たちがぶつけてくるので分かりやすさもピカイチ。大人が聞いていてものめりこめるストーリー展開も魅力ですが、映像とあわせてみているとなんだか昔の寝る前の朗読の時間、みたいな感覚になるので、不思議です。あ、鑑賞する際は目を離さないでおくと最後に納得のシーンがありますので、要注意です。
【レビュー】子供の頃に聞いたようなお話が映画で楽しめる時代！
ちょっと怖くてドキドキ、けれどほんわかした気持ちになれる物語はいかが？
少し怖いシーンがあるけれど、ドキドキしたりワクワクさせてくれる寝る前のお話し。洋画のシーンだと、よくありますね。海外だと主流っぽいですが、日本だとどうでしょうか？ 筆者の場合、小さいころから映画にハマってしまったので寝る前のお話し、というよりかは寝る前の映画鑑賞が定着してしまいましたが、わりと小さいころに読んでもらった童話って覚えてるもので（カブのやつとか）なんだか懐かしい気持ちになりました。上記で記述した通り、ストーリーテラーが素晴らしいのと、綺麗な映像で展開が見れるので、大人でもこの物語に入り込むこと間違いなしです。子供だけでも見れますし、家族とも、恋人とも、友達とも見れる内容なので、ぜひおすすめしたいところ。
また、「クリスマス」の所以、というより「クリスマス」にまつわるお話し。という名目でマギー・スミスにお話しを読んでもらっている気分になるので、洋画ファンにもおすすめ(笑)。大人になるとそこまでクリスマスが楽しいものっていう印象は段々と消えていっちゃいますが、今年のクリスマスは何かしようかな？と思える作品なので、忙しい大人にこそ、ゆっくり見てほしい作品です。
さて、2021年のクリスマス、いかがでしたでしょうか？本年もあとわずかですが、このあとは新年に向けて大掃除ですね（ぐはぁ）。と、その前に筆者はあと数本ほど映画をみようかと思います。ではでは。
Netflixにて独占配信中
（情報は記事公開時点の内容です）
