若い世代を中心に絶大な支持を受ける同名の青春小説を映画化した『交換ウソ日記』。学校イチのモテ男子・瀬戸山潤から黒田希美のもとに突然ラブレターが届き、ヒミツの交換日記が始まる。しかし、実は手紙や日記は希美の親友に宛てたものであり、希美は本当のことが言い出せずついやり取りを続けることに。希美は瀬戸山の意外な側面を知るうちにどんどん惹かれていってしまい…切ないすれ違いラブストーリーとなっている。本作で思ったことをはっきりと口にする瀬戸山を演じ、恋愛映画初主演を飾った高橋文哉と、つい空気を読みすぎてしまう不器用な希美を演じてやはり恋愛映画ヒロイン初挑戦となった桜田ひよりに話を聞いた。
恋愛映画に初出演の2人
高橋「僕をカッコ良く撮ることに一生懸命になってくださっているのが嬉しかった」
高橋：お話をいただいたときは素直に嬉しかったです。カッコ良くてモテる、恋愛映画に出てくる典型的な男子を演じられたらいいなとこのお仕事を始めた当時から思っていたので、期待に全力で応えられるようにアプローチしました。実際に歩いているだけでみんなが振り返るシーンとか、撮っていて楽しかったです(笑)。スタッフの方がいかに僕をカッコ良く撮るか一生懸命になってくださっているのが嬉しくてたまらなかったですね。
桜田：私も恋愛映画のヒロインは初めてだから不安もありつつ、同世代の方々とお芝居できる楽しさの方が上回りました。遊園地のシーンなんて、青春感が詰まっていると思います。
お互いの印象
桜田「ひまわりみたいなんて初めて言われました！(笑)」
高橋：桜田さんとは初めて共演させてもらったんですが、会う前はクールなイメージがあったけど、実際にはよく笑っていて親しみやすくて撮影現場では頼りになって、ひまわりみたいな人だなって思いました。
桜田：ありがとうございます！ ひまわりみたいなんて初めて言われました！(笑) 高橋さんは優しそうなイメージで実際に会っても変わらなかったです。そこにもっと茶目っ気があって、気を張らずに居られる雰囲気があります。
一丸となって撮影した胸キュンシーン
高橋「どうしたらよりキュンとするかをみんなで考えました」
高橋：劇中には胸キュンシーンもたくさんあって、「こうした方がもっとキュンとするよね」とか「こうした方がよりかわいく見えるよね」とか、どうしたらよりキュンとするかをキャストとスタッフみんなで考えてつくりあげました。
桜田：瀬戸山くんが希美のほっぺをムニュッとするシーン（通称「むにゅキュン」）では、それもどんな角度がいいかとか何度も試行錯誤して撮りました。
高橋：むにゅキュンは何回かあるので、その中で2人の関係性の変化が出れば良いと思って、1回目より2回目の方をより強くして、それでいて桜田さんのかわいらしさがきちんと生きるように注意しました。
桜田：調節してくれてありがとうございます(笑)。瀬戸山くんのカッコいいシーンで印象に残っているのは、瀬戸山くんの家に行くところ。眼鏡かけている顔がドアップで！ 至近距離で見て希美が圧倒されちゃうのもわかるなって思いました。
それぞれキャラクターに共感
桜田「自分からグイグイいけないので希美の気持ちがわかる」
高橋：眼鏡も瀬戸山らしさが出ているのはどれだろうっていくつも違う眼鏡をかけて試して、結局あの黒縁眼鏡に決まったんです。瀬戸山は自己主張強くてちょっと強引だけど、思ったことをそのまま相手に伝えるタイプで、僕も自分が良いと思ったものは良いと示したい方なので共感できました。瀬戸山ほど突き抜けることができたら気持ちいいだろうなと思います。
桜田：私はどちらかというと人の話しを聞くのが好きで、自分からグイグイとは行けないタイプなので希美の気持ちがわかります。音楽が好きなところも似ていて、毎日何か聴いています。映画には音楽が重要なシーンもあって、楽しめる要素がいくつもある作品だと思います。
高橋：恋愛はもちろんですけど、それだけじゃなく幅広く楽しんでもらえると嬉しいですね。
FUMIYA TAKAHASHI
2001年3月12日生まれ。
『仮面ライダーゼロワン』(’19·’20)の主人公に抜擢されて注目される。ドラマ「最愛」(’21)や「君の花になる」(’22)の好演が話題に。他の出演作に『かぐや様は告らせたい ～天才たちの恋愛頭脳戦～ ファイナル』(’21)『牛首村』(’22)など。アニメ映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』では声優に初挑戦している。
HIYORI SAKURADA
2002年12月19日生まれ。
子役からキャリアを重ね、「明日、ママがいない」(’14)で注目を集める。2018年から2023年3月に卒業するまで『Seventeen』でモデルとしても活躍。主な出演作にドラマ「卒業タイムリミット」「彼女、お借りします」「silent」映画『おそ松さん』(すべて’22)などがある。
Photo：菅慎一 Text：入江奈々 【高橋文哉】Styling：Shinya Tokita Hair&Make：池上豪(NICOLASHKA) 【桜田ひより】Styling：福田春美 Hair&Make：池上豪(NICOLASHKA)
移動教室の机の中から「好きだ」と書かれた手紙を見つけた高校二年生の希美（桜田ひより）。送り主の瀬戸山（高橋文哉）の靴箱に返事を書いたことからヒミツの交換日記が始まる。実はその手紙や交換日記が親友宛てのものだったことが判明するが、本当のことが言い出せないまま、ついやり取りを続けてしまい…。
監督：竹村謙太郎
出演：高橋文哉、桜田ひよりほか
●2023年7月7日(金)全国ロードショー
（情報は公開時点のものです）
