サラリーマンの悲哀が漂うグルメドラマ「#居酒屋新幹線」主演俳優・眞島秀和の意外な“推しメニュー”とは

確かな演技力と存在感でドラマや映画で活躍する眞島秀和。『サウナーマン~汗か涙かわからない~』や『おじさんはカワイイものがお好き。』などツボを押さえた主演作で注目を集める彼が、一風変わったグルメドラマ『#居酒屋新幹線』に主演している。日帰り出張中の会社員・高宮進が、帰りの新幹線のなかで、旅先で仕入れた名産品をお供に晩酌&デザートをひとり嗜む姿を描く。「見どころはズバリ、各地のお酒とつまみ!」と話す眞島に、今作の魅力を語ってもらった。

脚本を読んでの感想

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「まるで旅番組のようなワクワク感があって、いつもより肩の力を抜いて撮影できました」

最初に脚本を読んだ時、「サラリーマンが飲み食いするだけで本当に『ドラマ』になるのか!?」と思いましたね(笑)。だけどその設定のおかげか、旅番組のロケに出掛けるようなワクワク感があって、いつもより肩の力を抜いて撮影ができた気がします。しかも舞台は東北新幹線。山形出身の僕にとって、地元を巡れるのは嬉しかったですね。

このドラマの本当の主役は、各話ごとに登場する「お酒とつまみ」だと思っているんです。だから今回はあまり役を作り込まず、僕は素直に“主役たち”を味わうようにしました。食べるシーンは、むしろ控えめな芝居を心掛けています。やっぱり新幹線にひとりで乗っている中年男が、大げさなリアクションをしているのは普通じゃないかなと…(笑)。その代わり、モノローグの心の声では「うわ! コレ美味い!!」とテンション高めに表現し、普段の食事より一口を多めに頬張って全力で食べることで、おいしさを映像でも伝えようと工夫しています。

推しメニューはあのスイーツ

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「母が宮城出身なので僕は小さい頃からこの喜久福が大好きだったんですよ」

撮影では、ラジウム玉子、お豆腐かまぼこ、牛乳瓶に海鮮を詰めた瓶ドンなど、様々な東北のご当地グルメを堪能しました。僕のお勧めは、宮城県仙台の回で登場する生クリーム大福「喜久福」かなぁ。母が宮城出身なので僕は小さい頃からこの喜久福が大好きだったんですよ。今は健康のために甘いものを控えるようにしているんですけど、元々はスイーツ好き。食後にこんなデザートが食べられたら最高ですね!

ゲストとの撮影

「出来上がりを確認すると、思ったよりはしゃいでいました(笑)」

モノローグが中心のシーンが多く、セリフの掛け合いがあまりない撮影でした。なのでゲストの役者さんがいらっしゃるときはすごい楽しかったです。街を歩いてみたり、お店に立ち寄ってみたり。坂井真紀さんがゲストにいらっしゃった「八戸編」では、冒頭に「この女性となにかあったんじゃないか?」という一瞬匂わせるような演出が。坂井さんもそれに乗っかって雰囲気を楽しみながら作ってくださいました。「一体何の撮影をしているのか」と思いましたが、それが面白くてよかったですね。

とにかく新幹線での撮影は一人っきりなので、何度か共演させていただいたモロ師岡さんがゲストに来たときは楽しくて楽しくて仕方なかったです。出来上がりを確認すると、思ったよりはしゃいでいました(笑)。

サラリーマンに共感

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「この年代はそれなりに仕事の責任も増えるけど、美味しいお酒に救われる」

演じた進は、仕事で失敗してショボンと落ち込んだり、終業後も急いで娘のお迎えに行かなければならなかったりします。当たり前のことかもしれないけど、進も色んな事を抱えているんですよね。そんな中でも「“自分の時間”をいかに充実させて楽しむか」と努力する姿は、とても魅力的です。この年代はそれなりに仕事の責任も増えてくるけれど、「美味しいお酒に救われる」っていう部分に共感してしまいますね。

僕自身は今まであまり食にこだわるタイプではありませんでしたが、このドラマに影響されて、地方ロケがあれば、まずその土地のお酒を探すようになりました。その時は、おしぼりとマイお箸、それから一番大事な栓抜きを忘れずに持っていきます! このドラマを深夜に見ると食欲を刺激しちゃうんじゃないかと心配です(笑)。だけど、皆さんもぜひ進を真似して『#居酒屋新幹線』をやってみて欲しい。絶対楽しいはずですよ!

HIDEKAZU MASHIMA
1976年11月13日生まれ。
1999年、李相日監督の『青~chong~』で映画デビューを飾り、「海峡」(’07年)、「なぜ君は絶望と闘えたのか」(’10年)、「坂の途中の家」(’19年)など、数々の映画・ドラマ・舞台に出演。18年の『おっさんずラブ』シリーズに出演し、広く注目される。以来、大河ドラマ『麒麟がくる』(’20年)など話題作への出演が絶えない。次回作は2月4日公開の大作映画『大怪獣のあとしまつ』。

Photo:菅慎一 Text:水越小夜子 Styling:増井芳江 Hair&Make:佐伯憂香

損保会社の内部監査室で働く高宮進(眞島秀和)。日帰り出張で全国を飛び回る高宮のひそかな楽しみは、仕事終わりに新幹線の中で嗜む出張先のご当地グルメ。今宵も、新幹線で至福の居酒屋時間が始まる。
出演:眞島秀和ほか
●チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうたで
 2022年2月5日(土)スタート 土曜 後7.30~9.00(~26日)
 ※CS初放送(#9-12はTV初放送)

©「#居酒屋新幹線」製作委員会・ MBS

(情報は記事公開時点の内容です)

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