白洲迅 一途でピュアなラブストーリー「どうせもう逃げられない」の撮影舞台裏を語る

昨年放送され、SNSを中心に反響を呼んだ一途でピュアなラブストーリー『どうせもう逃げられない』が、早くもホームドラマチャンネルに登場! 過去のトラウマから恋に本気になれない青年と、不器用だけど真っ直ぐな純真女子が織り成す恋を描いた胸キュンドラマ。今回は、一見チャラく見えるけど深い優しさを持つ主人公・向坂拓己を演じた白洲迅にインタビュー。役に込めた思いや撮影の舞台裏を語ってもらった。

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演じたキャラクターについて

―白洲さんご自身は、向坂のキャラクターをどう捉えていますか?

とてもピュアなんだけど、その一方、すごく不器用な生き方しかできない人なんだと思います。そうなってしまった理由には過去のトラウマが関係しているんですけど、はたから見ると、“なんでそんなに不器用なんだろう。もっと素直になればいいのに…”と思ってしまう。でも、人ってそんな簡単に自分の気持ちをコントロールできないですよね。そういう人間らしいところも含めて、拓己なんだなと思います。

演じるうえで意識していたこと

―演じるうえで意識していたのはどんなことでしょう。また、ピュアなラブストーリーということで、視聴者をキュンとさせるようなお芝居も意識されていたのでしょうか。

過去のトラウマも含めて、拓己というキャラクターを演じていると必然的に苦しくなっていくというのは分かっていました。だからこそ、そうじゃないとき、例えばイタズラしているときなんかは、思い切り楽しんで対比がしっかり出るように心掛けました。
胸キュンに関しては僕自身が意識していたわけではないのですが、河原瑶監督は数々の恋愛ドラマを撮られている百戦錬磨の方。所作やカメラ越しの見え方には特にこだわっていらっしゃって、すごく美しく撮ってくださる方なので、胸キュンシーンはすべて監督に委ねて演じました。

ヒロインの呼び方について

―劇中で興味深かったのが、横田真悠さん演じるヒロイン・野田蔵なほの呼び方。一見チャラ男の向坂は、「のらくら」「あほ」「あんた」など、場面によって呼び方を変えていましたが、そこにはどんな思いを込めていたのでしょう。

呼び方については、僕自身特に大事にしていた部分なんです。「のらくら」から「あんた」になり、最後は「なほ」と呼ぶようになる。その移り変わりの中で、向坂は「あほ」と呼びながら、心の中では「なほ」と呼んでいたんじゃないか…。僕は、そう解釈していたんです。そのことがドラマの中で描かれていたわけではないのですが、そういう風に読み取ってみると、面白いんじゃないかと思いながら演じました。

自身がキュンとした場面

―物語の中で、白洲さん自身がキュンとした場面をあげるなら。

なほは最初、向坂が社長を務めるデザイン会社にアルバイトとして入ってくるのですが、「違う」と思ったことに関しては立場に関係なくズバッと言う。そういう芯の強さみたいなものが見えると、ドキッとしちゃいます。キュンということとはちょっと違うかもしれませんが、僕はそういう女性の強さというか、意外性みたいなところを見ると、いいなって思うんです。横田さん自身も、すごく芯が強くてしっかりしていて、女優としての強さが感じられる方。そんな横田さんが演じるなほだからこそ、余計にドキッとさせられたのかもしれないですね。

好きな子にイタズラしたくなる心理について

―向坂はイタズラ好きという設定で、なほにもちょくちょくちょっかいを。好きな子にイタズラしたくなる、男子ならではの心理については?

すごく分かります(笑)。ああいう無邪気なやり取りを楽しいと思うタイプなので。でもあそこまでやるのは小学生を超えて幼稚園児レベル!? 仕掛けるイタズラが全部しょうもなさ過ぎますから(笑)。そういう意味でも拓己はピュアだなと思いました。僕自身結構イタズラ好きで、恋愛ものの撮影のときなんかは、距離を近づけるためにやったりすることはあります。ただ、現実の世界で本当に好きになった人にはやれないかもしれないですね(笑)。

印象的な“目の演技”

―ドラマを拝見していると、白洲さんの“目の演技”が、とても印象的でした。

目の動きや目線の動かし方というのは、すごく気を遣って演じている部分なので、そこに注目してもらえるのはとてもうれしいです。ただ、気を遣ってはいるのですが、あえて意識からは外しているというか、意図的じゃない“生っぽさ”が出たらいいなと思って演じました。

白洲迅が思う、この作品の魅力とは?

―白洲さんが思う、この作品の魅力とは?

一言で言うと、なほの存在そのものだと思います。悪いことがあっても人のせいにしないし、拓己に何度フラれてもくじけない。ヒロイン史上最もいい子なんじゃないかと思うほど魅力的なキャラクターだと思います。もちろん、そんななほでも悲しいことがあると涙を流してネガティブになることもあるんですけど、すぐにパッと立ち直るしなやかさも併せ持っている。だからこそ、拓己のように面倒臭い男を立ち直らせていくことができるのかなと思います。
もうひとつ、プラスアルファで注目してもらいたいのが拓己のトラウマの部分。そこは作品の中でも絶対に見逃せないテーマですし、特に大切に演じたところでもあるので、注目してご覧いただけたらうれしいです。

Profile

しらす・じん
1992年11月1日生まれ。東京都出身。
デビュー以来、様々なドラマ、映画、舞台で活躍。昨年だけでも、『インフルエンス』(WOWOW)、『私の夫は冷蔵庫に眠っている』(テレビ東京)、『リコカツ』(TBS)と、話題のドラマに次々出演。また、『刑事7人』には、2018年のシーズン4からレギュラー出演を続けている。
 
テキスト:海老原誠二 撮影:和田浩 素材提供:ホームドラマチャンネル
スタイリスト:持田洋輔 ヘアメイク:茂手山貴子
衣装協力/DAUERBRENNER、EDWINA HOERL、LEE、TAKE FIVE MILE

ホームドラマチャンネルでCS初放送!

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©一井かずみ・小学館/「どうせもう逃げられない」製作委員会・MBS 2021

1月20日(木)スタート 毎週(水・木)27:00~28:00(2話連続)
※再放送あり


一井かずみの大人気コミックを白洲迅×横田真悠共演でドラマ化!
恋に本気になれない男と、不器用なほど真っ直ぐな女の子の一途な恋を描く極上のピュア・ラブストーリー!

野田蔵なほは平凡なOL生活にあこがれていたが、なかなか内定を取れずにいた。そこで当面の生活費を稼ぐため、デザイン事務所「ソロ・デザインオフィス」のアルバイト採用面接を受ける事に。その途中、なほは痴話ゲンカをしている男女に遭遇するが、その男は女性をあしらうため、たまたまそこにいたなほを新しい彼女扱いする。男のいい加減な態度に腹を立てたなほは、思わず彼を突き飛ばしてしまう。そして向かった「ソロ・デザインオフィス」事務所にいたのは、先ほどの男、事務所代表の向坂拓己だった。そんな経緯がありながら、なほはなぜかソロ・デザインオフィスのアルバイトに採用され──。

出演/白洲迅、横田真悠、草川拓弥(超特急)、浅香航大ほか

©ホームドラマチャンネル

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