世界各国で上演され、大ヒットを記録した名作ミュージカル「レ・ミゼラブル」。日本でも1987年に初演を迎えて以来、圧倒的人気を誇っています。そんな大作を、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイら豪華キャストで映画化。『英国王のスピーチ』『キャッツ』のトム・フーパーが監督を務めました。
あらすじ
パンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、仮出獄をするが、世間の目は冷たかった。心が荒んだ彼は、再び盗みを働いてしまう。その罪を見逃し赦してくれた司教の真心に触れた彼は、過去を捨て生まれ変わる決意を固める。
市長の地位を手にしたバルジャンはある日、港で身を売って養育費を稼ぐ女性ファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と出会う。彼女から愛娘を託されたバルジャンは、ジャベール警部(ラッセル・クロウ)の追跡をかわしてパリに逃亡。月日は流れ、パリの下町では学生たちが革命を志して準備を進めていた…。
超豪華キャストが集結
波乱の人生を生きる主人公・バルジャン役にヒュー・ジャックマン。バルジャンを執念深く追い続けるジャベール役にラッセル・クロウ。時代に翻弄された不幸の女性ファンテーヌ役にアン・ハサウェイ。ほか美しく成長した娘アマンダ・セイフライド、恋と革命の狭間で葛藤する学生役にエディ・レッドメインなど豪華キャストが集結しました!
前代未聞の録音技術
歌唱シーンの撮影は、事前に録音した歌声に合わせて演技をするのが通常でした。ですが、本作では撮影と同時にキャストの歌声を録音するという画期的な試みでした。録音技術の向上とCG技術の発達のおかげですね。これにより、圧倒的な臨場感とスケール感を生み出し、より物語への理解と没入感が深まりました。
珠玉のナンバーに聞き惚れる
『レ・ミゼラブル』の代表ナンバー「民衆の歌」。学生たちの熱いエネルギーと明日への希望を歌った名曲ですね。工場を解雇されたファンテーヌが悲痛な思いを叫ぶ「夢やぶれて」も涙なしには聞けません。個人的にオススメなのは、エポニーヌ役サマンサ・バークの「オン・マイ・オウン」。秘かに想いを寄せる青年が別の女性を好きになってしまった…。かなわぬ恋を自覚する場面。雨が降る夜の街でひとり寂しげにたたずむエポニーヌに、切なさで胸が張り裂けそうになりますね。片思い中の女性からの共感度が高い一曲です。
おわりに
映画にて追加となった「サドゥンリー」も名曲ですね。
また、2021年には日本公演の上演が決定されています。ぜひ予習として映画をご覧になってはいかがでしょうか?(筆者はいまから楽しみすぎて、レミゼ貯金をしています)
(情報は記事公開時点の内容です)