趣里が全身全霊で熱演「生きてるだけで、愛。」
@2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会

2023年10月スタートしたNHKの朝ドラ「ブギウギ」のヒロインを務めることで話題の趣里が主演する、『生きてるだけで、愛。』
原作は芥川賞・三島賞候補作となった本谷有希子の同名小説だ。
「ブギウギ」での明るいキャラクターとは対照的に、本作では鬱で引きこもりのヒロインを熱演し、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。同居する彼氏役は菅田将暉が演じる。

映画のキャッチコピーは「ほんの一瞬だけでも、分かり合えたら」
自分の思いをうまく言葉にできず、それでもつながりを求める不器用な男女の姿を描く。

生きてるだけで、愛

放送局:衛星劇場
放送日:2023年11月2日(木)
放送時間:午後9:00~11:00
制作年/国:2018年/日本
出演:趣里、菅田将暉、仲里依紗、田中哲司、西田尚美、松重豊、石橋静河、織田梨沙ほか


あらすじ

「あたしってなんでこんな生きてるだけで疲れるのかなあ」。25歳の寧子(やすこ)は鬱から来る過眠で引きこもり状態。
過剰な自意識に振り回され、自分自身すらコントロールできないでいる。
恋人・津奈木(つなき)の家に転がり込み、同棲して3年になるが、自分の感情をコントロールできず、彼に理不尽な感情をぶつけてしまう。
一報の津奈木は物書きを夢見て入った出版社で、ゴシップ記事の執筆に明け暮れる日々。人間関係に何も期待をしていない津奈木は、寧子から理不尽に感情をぶつけられても静かにやり過ごし、向き合おうとはしない。そんな津奈木の態度に苛立ち、時には涙を流して寄りかかってくる寧子。津奈木は寧子をただ黙って見守り、抱きしめる日々を過ごしていた。
そんなある日突然、津奈木の元恋人が訪れ、津奈木と復縁するために寧子に自立を迫る。勝手にカフェバーでのバイトを決めてしまい、寧子は遅刻ばかりしながらも働くこととなるが…。

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■生きてるだけで、愛。=書名 ■本谷有希子=著者
■新潮文庫=刊 ■定価506円

役と重なる趣里自身の挫折体験

主人公の寧子(やすこ)の揺れ動く感情に、挫折を体験した過去に重なる感覚を抱いたという趣里。
趣里は4歳の時からクラシックバレエを習い始め、バレリーナへの道を突き進み、15歳の時に本場イギリスのバレエ学校に通うこととなる。しかし留学中に大きな怪我を負い、帰国を余儀なくされたのだ。

将来、思い描いていたものが一瞬にして崩れ去り、もうバレエを続けられないという現実に絶望し、どうやって生きていけばいいのか分からなくなったという。寧子と同様に、「無理だと思うけど、この気持ちを誰かにわかってほしい。私と向き合ってほしい・・・」と感じたという。

海外は駄目でも、日本でもやろうかなと考えるが、体のことを考えると難しいと断念。周りを見ると大学に進学する人が多く、大学に行かなきゃと考え、大学受験のために高卒認定を取る。しかしその期間もずっと「これでいいのかな?」と悩んでいた。

本当に好きなものがなくなって、やりたいこともない中、ある時、舞台を見に行った。純粋に「すごいな」と感じ、それからだんだんとバレエ以外の友達、予備校の友達もでき、バレエの外の世界を見始めることができるようになる。その後、役者への道を進むこととなった。
寧子もアルバイトを始め、外の世界に触れることで心境が変化していくが、まさに同じような経験を辿ったのだ。

似た体験を持つ趣里だからこそ、リアルな彼女を演じれたのではないだろうか。





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