社会の底辺で生きる家族にスポットを当てた長澤まさみ主演映画『マザー』

今年7月に公開された『マザー』が早くもNetflixで配信中。
長澤まさみ主演による見応えのあるヒューマンドラマだ。
社会の底辺で生きる家族にスポットを当てて描いており、「家族とは?」「親とは?」と考えさせれらる。
決して明るい作品ではないが、見て見ぬふりをしてはいけない現代社会の問題に気づかされる。

17歳の少年による祖父母殺害事件をもとに描く

原案は、山寺香が手がけた『誰もボクを見ていない:なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか』。
2014年に埼玉県川口市で実際に起きた17歳の少年による祖父母殺害事件を1冊にまとめたノンフィクションだ。
映画『マザー』はこの事件に着想を得て、少年が実の祖父母に手をかけるまでに至った事件の背景を描いている。

どうしようもなく酷い母親を長澤まさみが巧演

男たちとゆきずりの関係を持ち、生活費は遊んで使い、息子にお金の工面までさせるどうしようもなく酷い母親を、実力派女優として成長し続ける長澤まさみが、またひとつ女優としてステップアップした巧演で魅せる。
また、息子役を演じるのは注目の新人、奥平大兼。
映画初出演というのが信じられないほど堂々とした演技で印象を残している。

シングルマザーの秋子は息子を置いて出歩き…

シングルマザーの秋子は息子の周平を連れて実家で金の無心をするが、愛想をつかされて追い返されてしまう。
仕方なく昼間から飲んだくれていた秋子はホストの遼と出会い、意気投合したことから遼は秋子の部屋に入り浸るようになる。
秋子は生活保護費を使い切り、周平を学校にも通わせずに遼と何週間も出歩いてアパートを空けるようになっていき…。

(情報は記事公開時のものです)

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