壮大な宇宙へのロマンとかけがえのない兄弟愛『宇宙兄弟』

小山宙哉原作の人気漫画を豪華キャストで実写化した『宇宙兄弟』。2012年に公開され、興行収入15.7億円を記録した話題作だ(一般社団法人日本映画製作者連盟調べ)。物語の主人公は、幼少時代から宇宙に憧れていたある兄弟。「ふたりで一緒に宇宙に行こう!」と心に決めたその行く末は…。誰しもが一度は夢見たことのある壮大な世界にいま誘います!

あらすじ

南波兄弟は小学生のころにUFOらしき光を見たことがきっかけに、宇宙飛行士になることを決意。しかし、兄である六太、通称ムッタ(小栗旬)はいつしか諦めてしまう。一方弟の日々人、通称ヒビト(岡田将生)は念願の宇宙飛行士になった。ムッタは夢を叶えられなかったうえに勤めていた会社をクビになり、失意のどん底。そんなとき、ムッタの元にある知らせが届く。そこから南波兄弟の夢がふたたび動き出して…。

再現度の高い宇宙の世界と豪華キャスト

実写化にあたってはJAXAが全面協力。筑波宇宙センター、ジョン・F・ケネディ宇宙センターなど、実際に使用されている宇宙管制室やロケット・ガーデンでロケが敢行。再現がむずかしい宇宙空間や月面もリアルに表現しており、まるで自分が本当にその空間にいるような感覚が味わえます。
主人公であるムッタを演じるのは小栗旬、ヒビトを演じるのは岡田将生。ふたりは原作そのままのビジュアルと性格で、原作ファンも思わず納得!脇を固めるのは堤真一、新井浩文、濱田岳、麻生久美子などこちらも名優が揃います。さらにアポロ11号で月面着陸を果たしたバズ・オルドリン、日本人宇宙飛行士の野口聡一が出演。その豪華さからも漫画「宇宙兄弟」実写化に対する本気度がうかがえるでしょう。

お互いを信じる気持ちがエネルギーになる

この物語の中心となるのは兄弟の関係性。自己評価が低くてネガティブな兄のムッタと、明るくて天真爛漫な弟のヒビト。一見分かり合えなさそうふたりですが、「宇宙に行く」という幼少期からの夢に向かって切磋琢磨します。そして、天才肌のヒビトはムッタより先に宇宙飛行士になるという夢を叶えます。それでもヒビトはふたりで宇宙飛行士になることを疑わず、立ち止まっていたムッタを引っ張るのです。
兄は先を行く弟に導かれ、ときに弟が立ち止まったときには兄が優しく背中を押す。ふたりが夢に向かい続けられたのは、お互いを信じる気持ちがエネルギーとなったからではないでしょうか?人間関係が希薄になりがち現代において、ムッタとヒビトの関係には胸が熱くなること間違いなしです。原作ではさらにふたりの人間性にスポットを当てているので、気になった方はぜひお買い求めを。

さあ、今こそ夢の続きを!

あなたの幼いころからの夢はなんでしたか?その夢は叶えられましたか?「どうせ」って諦めてしまっていませんでしたか?仕事に家事、勉強、人間関係…毎日に忙殺されているそんなときこそ、本作を見て童心にかえってみましょう。きっと純粋に何かを目指していたあのときを思い出せるはずです。

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