松岡茉優が女子高生の亜紀を好演!映画『万引き家族』が問いかける家族の絆

様々な家族の形を描いてきた名匠・是枝裕和監督が、血縁の結びつきではない“はぐれ者たちの家族を越えた絆”を描いた映画『万引き家族』。彼らの仕事は万引きをすること。松岡茉優がJK見学店でバイトする亜紀役を体当たりで演じたことでも話題になりました。

貧しい一家と裕福な一家の人生が交差していく『パラサイト 半地下の家族』

映画『万引き家族』あらすじ

“家族”の在り方を問う衝撃と感動の人間ドラマ

高層マンションが並びたつ都心の谷間に、古びた一軒家が建っていた。
家主は年老いた祖母・柴田初枝(樹木希林)。
柴田治(リリー・フランキー)と妻の信代(安藤サクラ)、息子の祥太(城桧吏)、信代の妹の亜紀(松岡茉優)の4人は、初枝の狭い平屋に転がり込み、初枝の年金で生活をしていた。
ある冬の寒い日、街角のスーパーで万引きをした帰り道に、治と祥太は団地の廊下で凍えながら座り込む少女を見つけ、思わず家に連れて帰ってしまう。
食事を与えてすぐに帰宅させようとするが、 “ゆり”と名乗る少女(佐々木みゆ)の両親が罵り合う様子を見た治と信代は、虐待の傷が残るゆりの面倒をそのまま見ることに。
翌日、治は日雇い労働に、信代はクリーニング店に、初枝は年金を下ろしに、亜紀はJK見学店に、祥太とゆりは駄菓子屋に万引きにと、それぞれが“稼ぎ”にいそしむ。
そうして日々が過ぎて春となったある日、5歳の少女が行方不明になったというニュースが一斉にテレビで流れはじめ…。

第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドームを受賞

今村昌平監督『うなぎ』以来、21年ぶりの快挙

是枝裕和監督にとっても珠玉作となった『万引き家族』。
血のつながりや人と社会の関わり、そして正義とは何か?を、10年間考え続けてきた監督の想いが詰まっています。

2001年に公開された『DISTANCE ディスタンス』に始まり、2004年に柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞した『誰も知らない』、2009年『空気人形』、審査員賞を受賞した福山雅治主演作『そして父になる』、2015年『海街diary』、2016年『海よりもまだ深く』と、これまでもカンヌ国際映画祭で高く評価されてきた是枝監督。
集大成となる本作では、ついに第71回カンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールを受賞し、実に今村昌平監督作『うなぎ』以来21年ぶりの快挙を成し遂げました。
さらには、第76回ゴールデングローブ賞、第91回アカデミー賞にもノミネートされるなど、当時の賞レースにしっかりと爪痕を残しました。
世界が絶賛した衝撃の感動ドラマをこの機会にどうぞ。

アウトローな生き方を役者たちが生々しく演じる

是枝組常連俳優ほか、キャストにも注目!

“犯罪でしか、つながれなかった一家”を実力派俳優たちが体現した映画『万引き家族』。
今回が4度目の是枝組参加となるリリー・フランキーが、教養も甲斐性もないがどこか憎めない柴田治を人間臭く演じました。
同じく是枝組の常連俳優である樹木希林が祖母の初枝を怪演しています。
今回が初参加となる安藤サクラは治の妻・信代を担当。持ち前の存在感のある芝居をしっかりと見せています。
信代の妹・亜紀に扮した松岡茉優も見事。JK見学店で働く女性という、かなりハードな役どころに体当たりで挑んだ彼女の女優魂が光りました。
他にも、祥太役の城桧吏、ゆり役の佐々木みゆといった、是枝裕和監督の作品では重要な役割を担ってきた子役たちが出演し、フレッシュな魅力を作品に与えていますのでご注目ください!

『万引き家族』作品情報

万引き家族<PG12>

監督・脚本:是枝裕和
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ、池松壮亮山田裕貴 ほか
製作年:2018年
製作国:日本
上映時間:120分

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