映画『“それ”がいる森』出演の清純派女優・松本穂香が意外な一面を明かす…ホラー映画の楽しみ方とは?

相葉雅紀が主演を務めるホラー映画『“それ”がいる森』で、ヒロイン役に抜擢された松本穂香。映画やドラマ、CMなどで活躍する彼女が、田舎町のとある森で頻発する奇怪な失踪事件に、主人公とともに巻き込まれていく新米教師を演じる。主演の相葉や、ジャパニーズ・ホラー界の名匠・中田秀夫監督と初タッグを組んだ松本が、撮影秘話を語ってくれた。

ホラー映画好きな一面

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「ホラーは“頭をからっぽ”にして観ることができる。ツッコミながら観るのが楽しい」

実は、ホラー映画が大好きで、洋画邦画問わずよく観るんです。普段ほかのジャンルの映画を観る時は「あ、このお芝居大変そう…!」とか、どうしてもお仕事の延長線上で考えてしまうことが多いのですが、ホラーは“頭をからっぽ”にして見ることができるんです。私にとっては、娯楽性が強いというか、怖がりながらも「どうして一人で地下室に行っちゃうのっ!!?」なんて、ツッコミながら観るのが楽しいんです(笑)。

演じた絵里は教師として教えている立場なのですが、子供たちからハッと気付かされることがあり、映画のなかでもそんなシーンがありました。やっぱり大人になると、いろいろ余計なことを考えてしまうので(笑)。
自分が子供たちを守るしかないという状況になっても、ごく普通の25歳だったら周りに助けを求めたり意志が揺らいだりすると思います。だけど絵里はそうじゃなくて、どんどん強くなっていきました。根幹に“強さ”を持っている女性なのだろうなと思いながら演じました。

シュールな撮影現場!?

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「普段求められるナチュラルな演技とは真逆で、とても新鮮でした」

そんな私が中田監督にヒロインをまかせていただけたのは、本当にうれしかったですね。中田監督といえば、誰もが知っている『リング』で日本のホラーの基盤を作った方。いつも過ごしている家の中や使っているテレビが、急に怖くなってしまうほど「日常に入り込んでくる恐怖」が詰まっていますよね。

実際の中田監督の現場では、「もっとやり過ぎなくらいで。2倍怖がって!」などと演出されました。何かに怯える場面も「ハァハァ…!」と息遣いを荒くしたり(笑)。普段求められるナチュラルな演技とは真逆で、とても新鮮でした。映画のキーになる謎の恐ろしい存在“それ”についても、中田監督は楽しそうに説明してくれました。資料やイラストで“それ”に関しての情報を熱心に語ってくださって。キャストの私たちもだんだん“それ”に愛着を持ちながら撮影していた気がします。なんだかシュールな現場でした(笑)。

相葉雅紀さんとの共演は初めてでしたが、実は母が嵐の大ファンで、共演が決まった時は私以上に舞い上がっていました(笑)。実際に相葉さんにお会いしてみると、コミュニケーションをとるのが苦手な私に対して「お酒は飲むの?こうゆうのがオススメだよ」などと気さくに話しかけて下さったので、少しずつ距離を縮めることができました。相葉さんの息子役で本格的な演技は初挑戦の上原剣心くんにも、緊張をほぐすようにニコッと笑顔をむけたり、肩に手を置いたり、役柄通りの優しいお父さんのように接してらっしゃって。私たち共演者やスタッフの方々へ、自然体のまま気遣ってくれる“素敵な座長さん”でした。

謎が深まる“それ”とは

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「得体のしれないものほど怖いものはないんじゃないかな」

いったい“それ”が何なのか、ここでは明かせませんが、得体のしれないものほど怖いものはないんじゃないかな。恐怖を煽る音響効果もすごいので、ぜひ映画館で観て欲しいです。その一方で、血がたくさん出るようなホラーとはひと味違う作品になっていて、父と子が育む家族愛も描かれます。ホラーが苦手な方やお子様にも、きっと楽しんでもらえるはずです。

HONOKA MATSUMOTO
1997年2月5日生まれ。
2015年、映画『風に立つライオン』で、長編映画デビュー。T Vドラマ版『この世界の片隅に』(18)の主演に抜擢され、一躍注目を集める。その後、伊藤園やa uのC Mや、主演映画の『みをつくし料理帖』(20)、『今夜、世界からこの恋が消えても』(22)など、多数の話題作に出演している。

Photo:菅慎一 Text:水越小夜子・エムクラ編集部 Styling:道端亜未 Hair&Make:尾曲いずみ

田舎町で暮らす淳一(相葉雅紀)と小学生の息子一也(上原剣心)は、不
可解な怪奇現象が多発する森で、偶然得体の知れない“それ”を目撃してしまう。一也の担任の絵里(松本穂香)とともに怪奇現象に巻き込まれていくが、それは未知なる恐怖の始まりに過ぎなかった…。
監督:中田秀夫
出演:相葉雅紀、松本穂香、上原剣心、江口のりこほか
●2022年9月30日 (金)全国ロードショー

©2022「“それ”がいる森」製作委員会

(情報は公開時点のものです)

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