今注目の若手俳優・鈴鹿央士&飯豊まりえがアニメ映画『夏へのトンネル、さよならの出口』で共演 互いにリスペクトする“声の魅力”とは

人気韓国ドラマの日本リメイク版「六本木クラス」で存在感を示す鈴鹿央士と、NHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」にも出演中の飯豊まりえ。新進気鋭の若手俳優2人がW主演する長編アニメ『夏へのトンネル、さよならの出口』が公開される。八目 迷のライトノベル小説を映像化した本作は、とある片田舎を舞台に「欲しいものがなんでも手に入る」という不思議なウラシマトンネルを見つけた高校生の男女のひと夏を描いた物語。2人揃ってアフレコに挑んだ鈴鹿と飯豊が、本作の見どころを語ってくれた。

お互いの印象

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飯豊「才能が溢れている鈴鹿さんを尊敬」
鈴鹿「飯豊さんは“お姉さん”のような存在」

飯豊:鈴鹿さんのことは、多数の新人映画賞を受賞した『蜜蜂と遠雷』や、専属モデルをしている雑誌『MEN’S NON-NO』を拝見していて、笑顔が可愛らしいのに意外と背の高い「ギャップのある人」という印象でした。

鈴鹿:僕も飯豊さんはたくさんの作品に出演されているのはもちろん、恋愛リアリティショー「オオカミ」シリーズ(AbemaTV)などバラエティ番組でMCも務めていて、幅広く活躍されていらっしゃるので「すごい!」と思っていました。

鈴鹿:今回共演した時も、初めてのアフレコに緊張している僕に対して、声の演技を何度も経験している飯豊さんは“お姉さん”という感じで前に立って道しるべになってくれました。そんなところが、飯豊さんの演じた、自分の夢に真っすぐで芯が通った性格の花城あんずと共通している気がして。あんずを演じる飯豊さんは、よく耳に響く透き通った声でカッコ良かった。普段から声が小さい僕にとっては、羨ましかったです。

飯豊:ありがとうございます。私も鈴鹿さんは、あんずの弱さも受け止めてくれる包容力のある塔野カオルの声にピッタリだと思いました。優しくて儚げなんだけど、エモーショナルな場面では心を揺さぶる強さがあるというか…。感情を表に出さないミステリアスなカオルが鈴鹿さんと重なって見えました。アフレコでも「自信がない」と言いながらも、とっても才能に溢れている鈴鹿さんを尊敬します。

鈴鹿:わぁ、なんか照れちゃいます(笑)。

アニメ声優に初挑戦

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鈴鹿「感情の波紋みたいな細かいところを演技で出せればいいな」

鈴鹿:この作品にはオーディションの時から「絶対に受かるぞ!」という気持ちはでなくて、「いい経験になればいいな」というのが正直な気持ちでした。まさか受かると思っていなかったので、合格連絡を受けたときには一気に緊張と「頑張らなきゃいけない」という思いがわき、すごく背筋が伸びました。

アニメ声優が初めてだったということもあり、どう声を出せばいいのか最初はよくわからなかったんです。あまり感情を表に出さないロートーンなキャラクターですが、ただしゃべればいいというわけではありません。感情の波が無いようで動いているという、その波紋みたいな細かいところを演技で出せればいいなと思いました。アフレコでは話の順番通りに二人一緒に同じ空間で収録が進んだおかげで、花城あんずとの関係性がどんどん深まっていく感じがして役通りの進み方ができたのかなというのはありました。

演じたキャラクターについて

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飯豊「強そうだけど、実はすごく繊細で自信の無い」

飯豊:アフレコは天候に左右されない、整った環境の中でお芝居できるのは非常にやりやすかったです。ただ、アニメーションが出来ていない状態で声を入れるのはやはり難しかったですね。

私が演じたあんずは、外から見たら強そうだけど、実はすごく繊細で自信の無いところがあります。何者でも無い自分を見つけたいっていう芯の強い部分もあるし、ちょっと人使い荒い所はあるんですが(笑)。そこも魅力的だなと思いましたし、あと純粋に顔がかわいい(笑)。すごく距離が近いときも真顔で「どいてくれる」みたいな“ツン”とした部分も可愛らしいですよね。そういう部分からも、声の“ヒント”をもらえたような気がします。

映画のみどころ

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鈴鹿「ウラシマトンネルの描写に注目して」
飯豊「本当の自分をみつける2人が素敵」

鈴鹿:この作品は、繊細な映像も大きな見どころです。飛行機の横切る空、夏に降る雨、山奥の自然…、カオルとあんずの過ごす場面ごとの風景が美しいんです。特に、ウラシマトンネルの描写は、アニメーターさんたちがすごくこだわっているんだろうなという仕上がり! 観客の方にもぜひ注目してもらえたら。

飯豊:謎が散りばめられた作品なので、ワクワク感も楽しめるし、さらに最後には「そういうことか!」と納得してもらえるはず。ウラシマトンネルを通じて“本当の自分”を見つけていく2人の勇気がとっても素敵なんです。この映画が、どんな自分もありのままに受け入れられるような手助けになればいいと願ってます。

OUJI SUZUKA
2000年1月11日生まれ。
映画『先生! 、、、好きになってもいいですか?』(17)のエキストラ出演を機に、2018年に芸能界デビューを果たす。代表作は、日本アカデミー賞など新人賞を総なめにした『蜜蜂と遠雷』(19)。その他、ドラマ「ドラゴン桜」(21)、映画『バイオレンスアクション』(22)の話題作に多数出演している。雑誌『MEN’S NON-NO』専属モデルとしても活躍。

MARIE IITOYO
1998年1月5日生まれ。
2008年に雑誌『ニコ☆プチ』のモデルオーディションでグランプリを受賞し、デビューを飾る。出演作は、初主演作『暗黒女子』(17)や『岸辺露伴は動かない』シリーズなど多数。現在は、主演ドラマ「オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~」が放送中。

Photo:塚原孝顕 Text:水越小夜子・エムクラ編集部 【鈴鹿央士】Styling:朝倉豊 Hair&Make:阿部孝介(traffic) 【飯豊まりえ】Styling:有本祐輔(7回の裏) Hair&Make:本岡昭浩

欲しいものが何でも手に入る“ウラシマトンネル”。不思議なトンネルを調査して自分の願いを叶えるため、田舎町の高校生・塔野カオル(鈴鹿央士)と、東京からの転校生・花城あんず(飯豊まりえ)は協力関係を結ぶことに。
監督:田口智久
声の出演:鈴鹿央士、飯豊まりえほか
●2022年9月9日 (金)全国ロードショー

©2022 八目迷・小学館/映画『夏へのトンネル、さよならの出口』製作委員会

(情報は公開時点のものです)

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