キュッと心を締め付ける…主人公ジェーンの物語『帰らない日曜日』

今回は5月27日より公開の『帰らない日曜日』をご紹介。本作はメイドのジェーンの恋物語をベースに進んでいく大人向けの映画ですが、印象的なセリフもちらほら。「気になっていた!」という方は、そのまま鑑賞をおすすめします♪

【あらすじ】これはジェーンが歩んだ人生の一部、そして忘れられない恋物語

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それはいつもとはちょっと違う日曜日の出来事

1924年の3月。天気のいい日曜日、今日はまさにピクニック日和だ。ただし、今日はただの日曜日ではない。母の日だ。イギリス中のメイドが里帰りを許される日。ニヴン家に仕えるメイドのジェーン(オデッサ・ヤング)も例外ではない。しかし、彼女には帰る家も母親もいなかった。ほかのメイドと同じく休みをもらったジェーンは、読書をして過ごそうと考えていると一本の電話が鳴った。相手はシェリンガム家の跡継ぎポール(ジョシュ・オコナー)からで、この後“つがい”(両親)が出かけるから一緒に会おうと提案。嬉しさを押し殺しつつ、間違い電話の対応をして電話を切ったジェーン。これは当人たち以外の誰も知らない秘密の関係。「遠くまで本を読みに」と言ってニヴン家を出た彼女は、高ぶる気持ちを落ち着かせつつポールのもとへ向かう。ポールの家につき、彼と会い、そして話をした。家族のことや今日は仲のいい3家が集まっていることだ。そして、抑えていた感情を解き放つかのように2人は一緒の時間を過ごしていく…。ポールの“勉強”が終わったころ、今から彼も家族のあつまりにむかうらしい。どこか寂し気なジェーン、複雑な表情を浮かべて準備をするポール。彼は去り、ジェーンも屋敷を後にする。ニヴン家の屋敷につくと目の前にはニヴン氏が立っていた。予想もしなかった“知らせ”とともに……。

【レビュー】『帰らない日曜日』は忙しい大人にこそ見てほしい

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「あとは手に入れていくだけ」このセリフが忘れられない

メイドと跡継ぎの秘密の関係。この言葉から分かるように内容は大人向けです。が、ここの要素は外せない部分かと思います。というのも、ジェーンとポールの会話が結構大事になってくる作品なのですが、2人の思い出や回想、そして後の話に絶対必要なシーンのためです。最近の映画だと無駄にベッドシーンがありますが、本作は一切いやらしくなく2人は本当にお互いを必要としているんだなと分かるシーンでもあります(ちょっと物悲しくなる部分でもあります…)。だからこそ、そのあとの展開を知った時、「嘘でしょ?…」となります。そしてそこからが怒涛の展開。鑑賞が終わるころにはジェーンの色々な感情やセリフを思い出して考えてしまいます。

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そこで個人的に一番印象に残ったセリフ「あとは手に入れていくだけ」。これはジェーンのセリフではないですが、最終的には彼女のセリフのようなものになります。この言葉までの物語、そして最後のシーンを見た後のこのセリフ。同じセリフなのに感じる印象は全く異なるので鑑賞する際は、頭の片隅においておくと面白いかもしれません。
最近は派手な作品ばっかでしたが、こういうしっとり系の作品はやっぱいいですね。くぅ~映画の道が深すぎる…沼りそう…。また、何か良い作品との出会いがありましたらご紹介しますので、この場はここまでにしようかと思います。
ジェーンのカッコイイ人生に敬意を(また今度見よう~^^)。

『帰らない日曜日』5月27日より公開中!

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『帰らない日曜日』

2022年5月27日(金)
新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開!

監督:エヴァ・ユッソン
製作:エリザベス・カールセン、スティーヴン・ウーリー『キャロル』
出演:オデッサ・ヤング、ジョシュ・オコナー、コリン・ファース、オリヴィア・コールマン ほか

原題:Mothering Sunday

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(情報は記事公開時点の内容です)

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