トロント国際映画祭でのワールドプレミアで評判となり、映画批評サイト・ロッテントマトでは満足度96%という高評価をマークした『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019年)。
大富豪の館で起きた変死事件を巡り、一族の意外な秘密が明らかとなっていくスリリングな傑作ミステリーだ。
2021年4月上旬には、スマッシュヒットとなった本作の続編2作の権利をNetflixが獲得したことが明らかとなった。
アガサ・クリスティに捧げた本格ミステリー
本作の監督・脚本を務めたのは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)、『LOOPER/ルーパー』(2012年)のライアン・ジョンソン。
大のミステリー好きのジョンソン監督が、ミステリーの女王であるアガサ・クリスティに捧げた作品なのだという。
前述の2作を含め、自作の多くの脚本を自ら手掛けるジョンソン監督が、ダニエル・クレイグを主演に本作をオリジナル脚本で製作。
富豪作家の死の裏に隠れた真相を格調豊かに描いたこの本家顔負けの推理劇は、第92回アカデミー賞で脚本賞にノミネートされた。
あらすじ
ある朝大富豪の遺体が発見され、名探偵は独自調査を開始する
世界的な犯罪小説家であり、大富豪のハーラン・スロンビーがNY郊外の瀟洒な館で開かれた85歳の誕生日の翌朝、首にナイフ傷のある遺体で発見された。
警察はハーランの死因を自殺と断定するが、匿名の人物から依頼を受けた名探偵ブノワ・ブランが館に乗り込み、パーティに参加していたハーランの資産家の家族や看護師らから独自に聞き取り調査を開始する。
当時館に集った全員には、莫大な遺産をめぐりハーラン殺害の動機があった。
それら第一容疑たちの虚実交えた話を聞くうち、大富豪家族のもつれた関係に気づいたブノワは、事件の謎を紐解いていく。
名探偵ブノワを魅力的に演じたダニエル・クレイグ
名探偵ブノワ・ブランに扮したのは、007シリーズの第6代ジェームズ・ボンド役で知られるダニエル・クレイグ。
イギリス人俳優ながら、アメリカ南部なまりで話すブノワ役を飄々としたムードで魅力的に演じている。
そして、ハーランの孫であり放蕩息子のランサムを「アベンジャーズ」シリーズのキャプテン・アメリカ役で知られるクリス・エヴァンス、献身的にハーランを世話する看護師に『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年公開予定)が控えるアナ・デ・アルマス、大富豪のミステリー作家ハーランをクリストファー・プラマーが演じているほか、ジェイミー・リー・カーティス、マイケル・シャノン、トニ・コレット、ドン・ジョンソンら錚々たるメンバーが共演を果たしている。
放送情報
[字]2021年5月22日(土)21:00~23:30
[字]2021年5月25日(火)14:15~16:45
[字]2021年6月12日(土)16:45~19:15
[字]2021年6月21日(月)20:30~23:00
[吹]2021年5月23日(日)21:00~23:30
[吹]2021年5月27日(木)13:15~15:30
[吹]2021年6月4日(金)23:15~25:45
[吹]2021年6月16日(水)19:30~22:00
[吹]2021年6月27日(日)14:45~17:15