【毎週土曜日更新】今回は不気味なのにどこか神々しいモンスターもとい“神”が登場するNetflix映画『ザ・リチュアル いけにえの儀式』よりご紹介。仲良しグループで山中へ…このシチュエーション、ホラー映画で何も起きないはずがなく…。
【はじめに】『ザ・リチュアル いけにえの儀式』とは
モンスターと神は紙一重? 視点によって意味が変わる面白いホラー映画
今回ご紹介する映画は2018年2月よりNetflixで配信されているホラー映画です。ちょ、ちょっと待ってください! そこまで描写も過激ではないと思うので…(多分…)。 本作に登場するのは普通の人から見たらモンスターだけれど、崇拝する人から見たら神ともいえる何かです。
簡単なあらすじとしては、長い付き合いの男たち4人がスウェーデンの森をぬけるハイキングをしていたらどんどん不穏な空気が漂い始めて…という感じ。主演はレイフ・スポールで、最近の印象だと『ジュラシック・ワールド/炎の王国』での出演でしょうか?(結構好きなキャラクターでしたが、最後は食べられちゃいましたね…残念) 作品の雰囲気的には『ミッドサマ―』が少し似ています。仲良しグループ+旅行=ハプニング。ホラー映画の定番ですね。そして、生贄の要素。こちらも似ている部分になりますが、本作はその対象である“神”もしっかり登場します。ちょっと刺激的で、モンスター系が好きな方は是非お試しあれ。
【モンスター】No.9|Netflix映画『ザ・リチュアル いけにえの儀式』
まるで巨人のような大きさを持つ森の主が登場
『ザ・リチュアル いけにえの儀式』に登場する「モンスター」とは?
作品内で登場するモンスターの説明は、北欧神話ロキの子孫、巨人ヨトゥンなどなど。ただし、これはこの怪物を崇拝する一団からの説明で主人公たちから見たら突如現れたモンスターにすぎません。しかも、友達をひとり失った後の旅行先でまた友達を失うはめになるのでレイフ・スポールが演じたルークはかなり可哀想な人物です。
神兼モンスターの特徴
見た目はすこぶる大きなヘラジカ。ただし、頭には人型の顔と手があり立ち上がることも可能。生贄の対象を森の木に突き刺す特徴があり、さしずめモズ(鳥類の一種)のようです。ただし、作中では食用としてではないっぽいので、あくまでも何かしたの儀式かと思います。あと、立ち上がった姿が悔しいですが神々しいです。そして、信者であろうとも気まぐれでやっちゃうおちゃめな一面も。
生贄について
歴史を見て分かるようにこの生贄という習慣は古い時代から人類は実施しているらしいですが、現代人から見るとかなり衝撃的ですし怖い儀式です。始まりは偶然から(災害が続く村で、ひとりの少女が自ら身を投げたら災害が止んだ。など)かと思いますが、各地で行われているところを見るとちょっと不気味です。この生贄を率先して推奨していた“何か”もしくは“だれか”がいたのかもですね…。
【最後に】『ザ・リチュアル いけにえの儀式』の魅力
レイフ・スポール演じる主人公ルークのリアルな心の葛藤と、未知の恐怖との対峙が面白いです。友達を助けられなかったルークが旅行先でまた友人を救えないというトラウマの再来、そしてモンスターとの出会いによってはじまる幻覚の数々。口や行動では強がっていても、実際にその現場に出くわしてしまったら、強気に出れる人は何人いるのか? 自暴自棄じゃなく、ちゃんと考えられるからこそ行動に移せない。移せなかったゆえに目の前で友人が亡くなってしまったら…。そんななかで出会ってしまったのが神とも呼ばれているモンスター。ルークを苦しめる幻覚はモンスターによるものなのか、それとも…?
ゾクゾクするストーリーを味わった後に細部を思い返すと、ちょくちょく思いふけってしまう本作。もし、まだ見ていませんでしたら、ぜひご覧ください。
Netflixにて独占配信中
監督:デヴィッド・ブルックナー
出演:レイフ・スポール、ロブ・ジェームズ=コリア― ほか
シリーズ作品:なし
どこで見れる?:Netflixでチェック可能!