ブルース・リーの師匠を描いた『イップ・マン』シリーズって?

アジアを代表するアクションスター、ブルース・リー。彼が生涯で唯一、師匠と仰いだ中国武術の達人イップ・マンをご存知だろうか?彼の半生を描き、世界中で大ヒットした「イップ・マン」シリーズを紹介!

『イップ・マン』シリーズ概要

シリーズを通してイップ・マンを演じたドニー・イェン

『HERO』といった中国映画はもちろん、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『ジョン・ウィック』第4作目といったハリウッド映画への出演など、世界中で活躍しているドニー・イェン。
そんな彼がアジアのトップスターへと躍り出たのが、この『イップ・マン』シリーズだ。
監督は、ドニー・イェンも出演した『SPL/狼よ静かに死ね』『導火線 FLASH POINT』のウィルソン・イップ。
第1作『イップ・マン 序章』と第2作『イップ・マン 葉問』のアクション監督を香港映画界の重鎮サモ・ハン・キンポーが、第3作『イップ・マン 継承』と第4作『イップ・マン 完結』のアクション監督を、アカデミー賞受賞作『グリーン・デスティニー』のアクション監督も務めたユエン・ウーピンが担当しているのもポイント。
彼らの振り付けとドニー・イェンの驚異的な身体能力も相まって、スピーディで圧巻のアクションシーンを楽しむことができる。

シリーズ第1作『イップ・マン 序章』

日本人俳優・池内博之と対決!

ブルース・リーが生涯で唯一、師と仰いだ詠春拳の達人イップ・マンの生涯を描き、人気シリーズとなった第1作目。
『燃えよデブゴン』のサモ・ハン・キンポーがアクション監督を務め、日中戦争下の中国を舞台に日本軍の弾圧に抵抗する姿を描く。
クライマックスでは、日本人俳優・池内博之を相手に主演のドニー・イェンが死闘を繰り広げる。

1930年代の中国広東省佛山。
家族と平穏な暮らしを営む詠春拳の達人イップ・マンは、その実力と人格で人々から尊敬を集めていた。
しかし同時に、彼を倒して名を上げようとする武術家も多く、イップ・マンは挑戦を受ける日々を送っていた。
1938年に日中戦争が勃発し、日本軍が佛山を占領すると、イップ・マンは家族を養うために慣れない炭鉱労働に従事することに。
やがて、イップ・マンの実力を知った日本軍の将校・三浦が、日本兵たちに武術の指導を迫ってくるのだった。

シリーズ第2作『イップ・マン 葉問』

アクション監督のサモ・ハン・キンポーが直々に出演

詠春拳の達人イップ・マンの生涯を描いた人気カンフーシリーズの第2作目。
第二次大戦終結後に香港へ移住したイップ・マンが、道場開設を巡りライバルと死闘を繰り広げる。
前作に続きアクション監督を務めたサモ・ハン・キンポーが、イップ・マンのライバルの師範役で出演し、『SPL/狼よ静かに死ね』でも敵として戦ったドニー・イェンとの目にも止まらぬ早業を繰りだす激闘は必見。
イップ・マンとボクサーの異種格闘技対決も迫力満点だ。

1950年、香港。
広東省から家族とともに移住してきたイップ・マンは香港で新しく道場を開設することになるが、その前に立ちふさがったのは、香港の武術界を仕切る洪拳の師範ホンだった。
道場開設のためには香港武術界の掟で師範たちに認められなくてはならず、各流派の師範たちと対決することに。
師範たちを1人、また1人と倒していくイップ・マンは、やがてホンとの対決を迎えるのだが…。

シリーズ第3作『イップ・マン 継承』

ユエン・ウーピンがアクション監督として参加

サモ・ハン・キンポーに代わってユエン・ウーピンがアクション監督としてシリーズに参加したシリーズ第3作目。
「詠春拳」同士の正統派カンフーバトルのほか、ボクシング界のスーパースターであるマイク・タイソンが演じる、不動産王との一騎打ちも見どころ。

1959年、香港。
“詠春拳”の師匠イップ・マンは道場を営みながら、愛する家族と充実した日々を送っていた。
だが、アメリカからやって来た不動産業者フランクが町の子どもたちが通う小学校の土地再開発を目論み、地上げ工作を開始する。
地域の平和を守るため、イップ・マンは弟子たちと共に立ち上がるも、嫌がらせはエスカレートしていき、妻子まで脅かされてしまう…。
イップ・マンはフランクと一対一の決着をつけることを決意するのだった。

シリーズ完結作『イップ・マン 完結』

シリーズ完結!―舞台はアメリカへ―

前作『イップ・マン 継承』から5年後を舞台に、人生の終盤に差しかかった武術家として、また父親としての物語が展開するシリーズ完結作。
シリーズ全作を手がけたウィルソン・イップが監督を務め、アクション監督は前作に引き続きユエン・ウーピン。
イップ・マンと対する最後の敵として、イギリス人俳優でスタントマンとしても活躍するスコット・アドキンスが参加している。

最愛の妻を病で亡くし、自らも咽頭がんとなったイップ・マンは、息子チンの留学先を探し求めてアメリカへ向かい、かつての愛弟子ブルース・リーと再会する。
詠春拳の道場を開き、アメリカで中国武術を伝えるリーの活躍を頼もしく感じるイップ・マンだったが、それを快く思わない現地チャイナタウンの実力者たちから警告を受けてしまう。
やがて、中国系移民と中国武術を敵視する米海軍のバートン軍曹が現れたことで、イップ・マンは中国人の誇りをかけた闘いに身を投じていく―。

シリーズ外伝作品『イップ・マン外伝 マスターZ』

『イップ・マン 継承』で登場した詠春拳の使い手の物語

『イップ・マン 継承』で登場した 詠春拳の使い手であるチョン・ティンチを主人公に、裏社会の勢力争いに巻き込まれた彼の新たな戦いを描いたスピンオフ作品。
『イップ・マン 継承』でチョン・ティンチを演じたマックス・チャンが続投し、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のドラックス役で知られるデイヴ・バウティスタ、タイ出身のアクションスターであるトニー・ジャー、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』にも出演したミシェル・ヨーら、国際派アクションスターとの競演も見どころの一つ。
監督は、『イップ・マン 継承』『イップ・マン 完結』でアクション監督を担当したユアン・ウーピンが務めている。

詠春拳の正統争いでイップ・マンに敗れたチョン・ティンチは武術界を去った。
その後、闇の仕事からも足を洗って息子と穏やかに暮らしていたティンチだったが、ナイトクラブの歌手ジュリアの窮地を救ったことで犯罪組織の幹部であるキットの恨みを買ってしまう。
キットは香港の街にヘロインを蔓延させ、ティンチの恩人たちも次々と命を落としてしまう。
怒りに燃えるティンチは、封印していた武術を正義のために使う決意をするのだった。

ブルース・リーの師匠が主人公の伝記アクション『イップ・マン 完結』

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