今や日本を代表する若手女優の1人である浜辺美波。
テレビドラマや映画、CMでもよく見かける顔となりましたが、そのたびに可愛らしい笑顔で魅了している姿が印象的です。
しかし、浜辺美波の魅力はかわいいだけにとどまりません。そのかわいらしさを振り切った“顔芸”演技も武器のひとつと言えるでしょう。
今回は、浜辺美波の顔芸演技が印象的な作品とともに、彼女の魅力と凄さ紹介していきます。
清楚から一変。「キミスイ」監督と再タッグを組んだラブコメ『センセイ君主』
竹内涼真を主演に迎え、人気少女マンガを映画化したラブコメディ『センセイ君主』。
浜辺美波は、本作のヒロインであり、竹内涼真が演じるクールな教師・弘光由貴に恋する女子高生・佐丸あゆはを演じています。
少女マンガ原作＝若い女性向け映画と思うかもしれませんが侮るなかれ。
『センセイ君主』で見せる浜辺美波の超ハイテンション演技には、老若男女問わず笑ってしまうこと間違いなしです。
それでいて彼女のハイテンション演技は、“漫画的すぎない”範囲に収まっているのがスゴイところ。
くどすぎず、あっさりしすぎていない絶妙な加減で、「現実にこういうおバカな子がいてもおかしくないかも」と思わせるような感覚で見ることができます。
なお、『センセイ君主』の監督を務めたのは月川翔。
浜辺美波は、月川翔監督作品である『君の膵臓をたべたい』『となりの怪物くん』にも出演しています。
特に『君の膵臓をたべたい』は、透明感のあるヒロイン役が話題を呼び、浜辺美波が一躍有名になった作品でもあります。
“透明感のある女優”というイメージがついた浜辺美波でしたが、月川監督とヒロイン役で再タッグという形で、全く違う方向性の役を演じきったことで、彼女の女優としての底力を見せつけました。
そんな顔見せて大丈夫なのか!?と度肝を抜かれる『映画 賭ケグルイ』
同名人気漫画をTVドラマ化した『賭ケグルイ』の劇場版。
本作で浜辺美波は主人公・蛇喰夢子（じゃばみゆめこ）を演じています。
蛇喰夢子は、普段はおしとやかな振る舞いをする少女ですが、実は「リスクを負う極限のギャンブルを愛する」という、破滅的思考をもった生粋のギャンブル中毒者。
情人離れしたギャンブルのセンスをもち、賭け事が極限状態になってくると恍惚とした表情になって叫びだすという夢子を、浜辺美波がこれでもかというくらいの狂いっぷりで演じています。
TVドラマの時から原作ファンの期待を裏切らない仕上がりを見せて話題となった『賭ケグルイ』ですが、劇場版は原作者書き下ろしの完全オリジナルストーリーということもあって、その狂気度合いもパワーアップ。
クライマックスで彼女が心から発する「賭ケグルイましょう！」のセリフとともに見せる狂気に満ちた“顔芸”と乱れっぷりは、「清楚も売りの浜辺美波が、こんな表情をしてしまうのか！」と度肝を抜かれること間違いなしです。
なお、完全オリジナルストーリー＆冒頭でざっくり人物の関係性を紹介してくれるため、TVドラマ版を見ていなくても大丈夫。
かわいいだけの浜辺美波じゃ物足りないという方には特におすすめの作品です。
ちなみに他の出演者には高杉真宙、森川葵、池田エライザなど、旬の実力派若手俳優が揃っており、監督は若手俳優との相性がよい英勉が務めています。
殺伐としたクローズド・サークルとコミカルが融合した怪作『屍人荘の殺人』
『屍人荘の殺人』は、今村昌弘のデビュー作を神木隆之介主演で映画化したミステリー映画。
浜辺美波が演じるのは、神木隆之介演じる葉村譲（はむらゆずる）を助手に従えて事件を追う探偵少女・剣崎比留子（けんざきひるこ）。
ミステリー作品において、クローズド・サークルと呼ばれる手法はメジャー中のメジャーで、これまでかなりの作品が生み出されてきました。
それだけに、もう新鮮なクローズド・サークルを作りだすことは難しいとされてきたのですが、原作の『屍人荘の殺人』は、ミステリーにゾンビを登場させるという斬新なアイデアで、新人ながら第27回鮎川哲也賞を受賞するほど高く評価され作品です。
そんな本格ミステリー作品に笑いでとっつきやすい側面を与えているのが、白目をむいて頭を悩ませるといった浜辺美波の顔芸や、神木隆之介との軽快な掛け合い。
殺伐としていく物語の中に、ちょっとした笑いと癒しを届けてくれます。
監督を務めたのは木村ひさし。
『TRICK』シリーズの堤幸彦の作品に助監督で参加していたほか、自身も『警部補 矢部謙三』シリーズや『ATARU』、『任侠学園』などで監督を務めていました。
上記作品をご存知の方は想像がつきやすいと思いますが、その独特な演出や雰囲気は、『屍人荘の殺人』でも健在です。
おわりに
浜辺美波の顔芸演技が印象的な3作品を紹介してきましたが、いかがでしょうか。
浜辺美波がかわいいのはもちろんなのですが、魅力はかわいいだけじゃない女優なのだということが少しでも伝われば幸いです。
また、今回紹介した3作品は、浜辺美波の存在感を抜きにしても、人を引き付ける力をもった作品だと思いますので、まだ見たことがないという方はぜひご覧いただければと思います。
