音楽を原動力に天才的ドライビングテクニックを披露するベイビーを主人公とする映画『ベイビー・ドライバー』。本作のメガホンをとったエドガー・ライト監督厳選の楽曲を収録したサウンドトラックもオススメだ。
映画『ベイビー・ドライバー』あらすじ
軽快でポップなカーアクション!
天才的なドライビングテクニックを持つベイビーは、ある組織のドライバーとして雇われている。
彼は幼い頃に自動車事故にあって以来、耳鳴りに悩まされており、音楽を聞いて後遺症を抑えることで、その卓越したドライビングの才能を覚醒させることができるという。
銀行や現金輸送車などを襲撃して金を奪った組織のメンバーを安全な場所まで送り届ける“逃がし屋”としての仕事を任されていたが、レストランのウエイトレスをするデボラに好意を抱き、そのことを組織のボスであるドクに嗅ぎつけられてしまう。
彼女を守るために組織から足を洗うことを決意したベイビーは、ラスト・ミッションである合衆国郵便局の襲撃現場に向かうのだった。
カーチェイスと音楽が見事にシンクロした大ヒット映画!
エドガー・ライト監督こだわりの楽曲を多数使用
映画『ベイビー・ドライバー』は、カーアクションと“音楽”が見事に調和したクライム・カーアクションだ。
主人公ベイビーの超絶カーテクニックが本作最大の見どころで、ベイビーが“逃がし屋”としてハンドルを握るシーンでは、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンの「ベルボトム」がアップテンポに映画を盛り上げる。
さらに、カーラ・トーマスの「ベイビー」、クイーンの「ロック」など、エドガー・ライト監督がこだわり抜いた楽曲がロック、ソウル、オルタナティブとジャンルレスに挿入され、作品を彩っている。
世界的に人気を得たアンセル・エルゴート
エドガー・ライトが監督としてのハリウッド進出作
主人公であるベイビーを演じるのは「ダイバージェント」シリーズで注目されたアンセル・エルゴート。
この映画の出演によって、一躍世界的な人気俳優となった。
そして、ベイビーの恋人デボラを『イエスタデイ』(2019年)のリリー・ジェームズ、組織を束ねるドクを『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』(2017年)のケビン・スペイシーが演じているほか、ジェイミー・フォックスやスカイ・フェレイラといった豪華キャストが出演。
監督を務めたエドガー・ライトは、『ミッション・インポッシブル』シリーズのサイモン・ペッグと制作した『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)、同じくサイモン・ペッグ主演の映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(2013年)など、コメディ映画を得意とする監督として知られていたが、本作『ベイビー・ドライバー』で監督として本格的なハリウッド進出を果たした。