夜空が綺麗に見える日には、宇宙に挑んだ男を描いた『ファースト・マン』を

寒い季節が近づいてくると、空気が澄んで夜空の星が綺麗に見えるようになってくる。
そんな夜には遠い宇宙に思いを馳せながら、宇宙への無謀と言えるプロジェクトに挑んだ男を描いた『ファースト・マン』を見てはいかがだろう。
綺麗ごとだけではないドラマに胸が熱くなること間違いなしだ。

前人未到の月面着陸を目指して挑んでいく

1961年、幼い娘を亡くした空軍のテストパイロットであるニール・アームストロングは悲しみから逃げるようにNASAのジェミニ計画の宇宙飛行士に応募する。
NASAには世界の宇宙計画をリードするソ連も未だ達成していない月面着陸という目標があった。
選抜されたニールは、ヒューストンの有人宇宙センターでの過酷な訓練を通じて仲間と絆を深めていきながら、この前人未到のミッションに挑んでいくが…。

アカデミー賞視覚効果賞を受賞した映像がリアル

デイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリング主演という『ラ・ラ・ランド』のコンビが再びタッグを組んだ伝記ドラマ。
実物にこだわった宇宙船内の様子や、CGに頼らない特撮によって創造された映像は臨場感があってリアル。
第91回アカデミー賞において、視覚効果賞を見事に受賞した。

宇宙飛行士アームストロング船長の素顔に迫る

人類初の月面着陸に挑んだ宇宙飛行士ニール・アームストロングの偉業と半生を追う。
歴史的偉業を成し遂げたアームストロング船長だが、ヒーローとして美化して描かれていないのが特徴。
人命を犠牲にして行うプロジェクトに対する葛藤など、彼の素顔に迫る人間ドラマとしても見応えのある作品となっている。