人類の存亡をかけたミッションに挑む男の姿を描く『インターステラー』

地球の終焉が迫るなか、人類の存続をかけたミッションに挑む男の姿を描いた壮大なSFアドベンチャー、『インターステラー』。『ダークナイト』シリーズのクリストファー・ノーラン監督がメガホンを取る。出演は『ダラス・バイヤーズクラブ』でオスカーを獲得したマシュー・マコノヒー、『レ・ミゼラブル』のアン・ハサウェイ。

アカデミー視覚効果賞を受賞した説得力ある映像

ワームホール理論を下敷きにした超遠距離惑星間移動を交えて描き、スケールの大きなSF大作となっている。大規模なロケや実物大の宇宙船で宇宙航行を映像化し、リアルで説得力がある。第87回アカデミー賞において視覚効果賞を受賞。

元宇宙飛行士は家族を残して宇宙へと旅立つ

異常気象による砂漠化が世界規模で進む近未来の地球。元宇宙飛行士のクーパーはあるミッションに抜擢される。それは居住可能な星に人類を移住させるラザロ計画だった。家族を残していくことに思い悩むクーパーだが、娘の反対を押し切って宇宙調査に参加する。

根底に流れるのはとても普遍的な愛の力

人類の運命のために宇宙へと飛び出していくヒーローを描いた作品は珍しくないが、たいていは派手で賑やかなアクションが見せ場となっている。本作も手に汗握るシーンも用意されているが、やや難解とも言える理論とドラマが多く、一般的なSFアドベンチャーとは一線を画す。けれども、その根底に流れるものは普遍的な愛の力だ。ラストは必ずや感動が胸に押し寄せるだろう。