キューバの伝説的ミュージシャンたちの生きざま、そして円熟の演奏に光を当てた感動のドキュメンタリー。製作はヴィム・ヴェンダース監督と映画音楽も手がける世界的ギタリストのライ・クーダー。映画撮影で再発見されたキューバの伝説的ミュージシャンたちが、円熟した演奏を聴かせる歴史的ステージは必見。
キューバ音楽を世界に知らしめた1枚のアルバム『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』
1997年にリリースされた1枚のアルバム『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。アメリカのギタリスト、ライ・クーダーが50年代にキューバで活躍した大物ミュージシャンを復活させて製作したこのアルバムは、世界の音楽シーンに驚きと至福を持って受け入れられた。また本アルバムはグラミー賞も受賞。これをきっかけに、ライ・クーダーと親交のあったヴィム・ヴェンダースが彼らの音楽やそのルーツに映像で迫ったのが、ドキュメンタリー映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』だ。
人生で大切なのは、花と女とロマンスだよ
音楽の神に愛された奇跡のキューバ・ミュージシャンたちのありのままを映像に映し出したのは『パリ、テキサス』のヴィム・ヴェンダース。カストロやチェ・ゲバラといった革命者がいた町。キューバの過去といまが綴られる風景、アムステルダムのコンサートや歴史的なステージになったNYのカーネギー・ホール。そして何より、老いたミュージシャンの人生と音楽への向き合い方と想い、それを語った言葉の重みに胸を打たれる。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』は社会現象へ
アルバム『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』はグラミー賞を受賞。そしてドキュメンタリー映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』は、全世界で破格のヒットを飛ばし、アカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞にノミネートされる。その影響は音楽だけにとどまらず、サルサダンスやキューバの食などのカルチャーにも派生し、直行便が就航されるなど社会現象にも発展した。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
2020年9月30日 6:30~8:30(字幕)