12月16日に公開される『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、2009年に公開されたSF作品『アバター』の続編。監督は前作と同じくジェームズ・キャメロンですが、1作目が13年前のものになるのであらすじを忘れちゃった人もいるかと思います。そこで、今回は「アバター」シリーズのあらすじや世界観を一挙にご紹介。12月16日。それはきっと、2022年最大の衝撃が訪れる日です…。
【はじめに】『アバター』とは
今見ても楽しい!ジェームズ・キャメロン監督が贈るSF超大作
公開当時、映画館で観ましたが今もまだあの感動は忘れません…。
『アバター』は2009年に公開された作品で、サム・ワーシントンやゾーイ・サルダナ、そしてシガニー・ウィーバーなど豪華キャストたちが物語を彩った160分を超えるSF超大作です。しかも、ブルーレイ等のエクステンデッド・エディション(未公開映像等が追加されたバージョンです)なら本編の長さは170分(178分)を超えます。この未公開シーンが結構大事な部分であったりもするので、チェック推奨です。
【あらすじ】シリーズ1作目『アバター』では
壮大な幕開けにして主人公ジェイクの誕生物語
足が不自由ながらも持ち前の海兵隊魂で何事にも臆さない主人公ジェイク(サム・ワーシントン)が、兄の死をきっかけにアバタープロジェクトの一員になるところから物語はスタート。舞台になるのは、雄大な自然と資源で溢れ、そして多種多様な進化を遂げた生物が暮らす惑星パンドラ。
この危険だけど魅力的な惑星パンドラを舞台に、資源開発公社RDA、原住民のナヴィ、そして同じ志を持つ仲間たちの間で悩み、葛藤し、選択をしていくのが主人公のジェイクです。その選択の果てにあるものとは…。
【解説】『アバター』に登場する人物・用語のアレコレ
主な登場人物
主人公ジェイク・サリー(サム・ワーシントン)
元海兵隊の男。兄のトミーとは双子の兄弟で、双子ゆえに彼のアバターにアクセスが出来るという理由でアバタープログラムに参加する。資源を手に入れたいRDAと、敵対している原住民ナヴィ族との友好関係を築くために族長の娘ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)やグレース(シガニー・ウィーバー)とともに色々と学ぶが…。
ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)
原住民ナヴィ族のひとり。人間の言葉が分かる数少ない原住民で、はじめはジェイクを敵と認識していたが、エイワの導きや彼と関わっていくことで仲間意識を持つように。また、グレースの元教え子でもある。
グレース・オーガスティン博士(シガニー・ウィーバー)
アバタープロジェクトの責任者で、長年にわたりパンドラを研究している博士。ジェイクのことを海兵隊の“脳筋”と馬鹿にしていたが、大事なチームメンバーとして接するように。アバタープロジェクトの一環として過去にパンドラで学校を開き教鞭をとっていた人物でもある。しかし、とある事件をきっかけに学校は閉鎖になってしまう…。
知っておきたい用語
資源開発公社RDA
ジェイクやオーガスティン博士をバックアップしている会社で、目的は惑星パンドラに眠る資源アンオブタニウム。しかし、このアンオブタニウムの豊かな鉱床があるのがナヴィ族が暮らす集落の下…ということであの手この手で資源を手に入れようと模索している。
アバタープロジェクト
ジェイク(サム・ワーシントン)が参加することになった、アバタープロジェクトはナヴィ族の遺伝子とドライバーの遺伝子を掛け合わせ人工的に作った体に精神を移して活動を行う計画のこと。メリットととしては、人間の身では生き残れないパンドラを自由に歩き回れるようになる利点がある。とはいえ、ナヴィの骨格があってもかなり危険。デメリットは、長くダイブ(アバターにリンクすること)しすぎると精神に影響があることと、元の肉体が衰弱してしまう。精神のリンクを共有できるようにするだけで、移すわけではない点に注意。定期的に元の体に戻って栄養を補給しないとかなり危険。
ナヴィ族
惑星パンドラで暮らす原住民の総称。地域によっていくつかの部族が存在する。ネイティリが所属する部族では、馬のような原生生物ダイアホースや空を飛ぶ爬虫類のような原生生物イクラン(バンシーとも呼ぶ)とともに生活している。
惑星パンドラ
地球にはない豊かな自然と莫大な資源に富んだ惑星。しかし、人間は酸素マスクがないと呼吸ができない環境のため危険性も高い。とはいえ、昼と夜とでさまざま表情をみせる壮大な大自然はグレースはもちろんのこと、ジェイクも魅了するほど。また、その魅力的な部分とは裏腹に、原生生物は危険な種が多くサナター(ヒョウのような黒い肉食獣で腕は4本、足は2本、機動力が高い)やトルーク(最後の影とナヴィ族でも恐れられている頂点捕食者。赤い体表を持ち、かなり大きい翼竜のような原生生物)など、挙げはじめるときりがない。
トルークマクト
最後の影、とも呼ばれるトルークと絆を結んだ者の名称。それは部族の危機に現れ、部族を救うという…。
エイワ
ナヴィ族が神と崇拝する何か。生命が還るところとも、惑星の意思ともされ、グレースの研究によって植物同士の神経系ネットワークの総称ということが分かっているが、詳しい部分は謎に包まれている。また、ナヴィ族はこのエイワを通して過去、未来、現在と繋がることが出来るという。
【忙しい人むけ】『アバター』でのストーリー展開 ※ネタバレ注意
兄のトミーの死をきっかけにアバタープロジェクトに参加したジェイクは、RDAの指示のもとナヴィ族への潜入に成功。表向きはグレースの部下、しかし情報はRDAにも共有するというスパイのような立ち位置になってしまう。人間の仲間かナヴィの仲間か、どっちの味方にもなりきれないジェイクだったが、ネイティリと恋に落ちたことで心境が変化。エイワの存在の偉大さ、ナヴィ族の素晴らしさを実感してしまったジェイクは、正しい情報をRDAには伝えずにいた。そんななか、ナヴィ族を守るためにとった行動が明るみになり、裏切りがRDAにばれてしまう。説得が不可と知ったRDA側は武力行使でアンオブタニウム鉱床の真上で暮らすナヴィ族を強制退去させることを決定。攻撃される前にナヴィ族の説得にグレースとともに向かうジェイクだったが、部族にもネイティリにも「こうなることを知っていた、けど言わなかった」ということで裏切り者として捕まってしまう。RDAの総攻撃にナヴィ族は撤退、ジェイクは見捨てられ、いないものとして置いていかれるのだった…。そんな時、族長を失い途方に暮れるネイティリのもとに現れたのはトルークマクトになったジェイク。ナヴィ族の味方として現れたジェイクの登場で、ナヴィ族の士気は一転。RDAとナヴィ族の全面対決の末、勝利を納めた。それから、RDAの職員たちはパンドラを追われ、ジェイクは自身の精神をアバター側に移動することを決意。新たな“誕生日”を迎え、めでたしめでたし。
【最新作】『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では
激アツすぎる予告編!2022年最大の衝撃に備えよ
物語の舞台は第1作目から約10年後の世界…。地球からはるか彼方に位置する惑星パンドラの神秘的な世界――元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)はパンドラの一員となり、ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれた。家族を築き、子供たちと平和に暮らしていた二人だったが、再び人類がパンドラに現れたことで神聖な森を追われ、未知なる“海の部族”の元へ身を寄せることに……。
【最後に】「アバター」シリーズの始まりとフェーズ2その先にあるものは?
予告編やさまざまな情報が出てきた最近ですが、はじめの速報から今まで抱いている感情は変わりません。「た の し み す ぎ る」これにつきます。2009年の『アバター』を観た時から、続編やるなら絶対に劇場でと心に決めてから十数年…。ついに12月16日にそのベールが解かれます。
そして、アバターの凄さはやっぱりその映像美。技術の進化は10年あればかなり変わりますよね。スマホだって最近までは折りたたみで画面タッチなんて夢でしたし…。そんな、目まぐるしく変わる世界ですが、是非最新作公開前に『アバター』を見返してみてください。今見てもその映像美には驚くばかりです…。すごくないですか? 10年を超える歳月をもってしても、あの映像美、壮大な物語は今でも超えられる作品はほとんどあまりません(筆者的に)。そして、一回終わったかと思われた物語の続きが、今回の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』だけでは終わらないなんて、嬉しいですよね。
ジェイクの物語、ネイティリの物語、そしてパンドラの新たな一面、今までとはひと味違う見どころばっかで困るくらいです(笑)。そして個人的にはどんな形であれ、シガニー・ウィーバー演じるグレースの登場も楽しみなところでしたが、回想でいいので出てきてほしいなぁ…。まぁ、ジェイクの娘キリのモーションキャプチャーを演じているらしいので、そこも楽しみなところ…。
12月16日以降、本作をチェックする際はぜひ映画館に行きましょう。
断言します。映像面ともに衝撃的な作品になることでしょう…。
ディズニープラスで配信中
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー ほか
©2022 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
12月16日(金)全国劇場公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー ほか
© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
(情報は記事公開時点の内容です)