SFファンタジーかつメロドラマとしても面白い!映画『12モンキーズ』

『未来世紀ブラジル』などで知られる奇才テリー・ギリアム監督によるSFファンタジー映画『12モンキーズ』。
終末感漂う世界観とタイムワープという設定の王道ファンタジー作品である一方、ファンタジーとしてだけではなく実はメロドラマとしても楽しめる作品。
不条理な世界で苦しむ男女のメロドラマに酔いしれてほしい。

あらすじ

人類を99%死滅させたウィルスの謎を追い…

時は2035年。
1996年に蔓延した謎のウイルスによって人類の99%が死滅し、人々は地下で生活していた。
科学者グループはウイルスの原因を探ろうと、囚人コールをタイム・トラベラーに選んで1996年へと送り込むが、彼は手違いで1990年に到着してしまう。
そこでコールは精神を患う男として扱われて収容されるも、間一髪で未来へ引き戻される。
そして、再び1996年の世界へと送り込まれるのだったが…。

不条理でブラックな作風と独特の映像世界を展開

アメリカ生まれであるものの、イギリスのコメディ・グループ「モンティ・パイソン」のメンバーであるテリー・ギリアム。
不条理でブラックな作風と独特の映像世界を展開し、見る者を魅了する映画監督だ。
出世作である『未来世紀ブラジル』でも不条理なドラマと自由な映像世界とラブストーリーを融合して見せたが、本作でも彼の持ち味が生かされている。

主演のブルース・ウィリスが抑えた演技で魅せる

主人公のジェームズ・コールを演じいるのは『アルマゲドン』などのブルース・ウィリス。
抑えた演技で、 精神科医のキャサリン(マデリーン・ストー)とのメロドラマを好演する。
また、重要な鍵を握る男をブラッド・ピットが怪演し、ゴールデングローブ助演男優賞を受賞しているのも見逃せない。

放送情報

ザ・シネマ

[字]2021年2月23日(火)18:30~21:00

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