「メタル」の知識がなくても問題ナシ! 今回は4月8日から配信中のNetflix映画『目指せメタルロード』をご紹介。恋に友情に喧嘩に誘惑など、いろいろ経験したほうが後になったら面白いかも? 刺激的な音楽にノリつつ、大人にとってはちょっと懐かしい青春の1ページへ!
主演は「IT/イット」のジェイデン・マーテル!
【あらすじ】メタルに興味がなかった青年がドラムと恋をきっかけに覚醒
物静かな青年のケビン(ジェイデン・マーテル)は、親友のハンター(エイドリアン・グリーンスミス)の影響でバンドを組むことに。彼が好きなジャンルはポストメタルということで、実現したいバンドイメージもガチの「メタル」一択。メタルをまったく知らないケビンだったが、親友の期待に応えたいがためにドラムの練習を開始する。
そんなある日、体育の成績がパスされるという行進曲の練習に参加していたケビンは、とある1人の生徒に出合う。彼女の名前はエミリー(アイシス・ヘインズワース)。行進曲なのに音を一切合わせようとしないクラリネットの奏者だ。案の定、先生に呼び出されて説教が始まるも彼女は鬼の形相で反論し、その場を去っていった…。
しばらくして、ハンターがとあるグループに喧嘩を売ってしまい学校のイベントでバンド対決をすることに。ケビンたちのバンドはギターとドラムしかいないため、早速ベースを募集するもハンターの好き嫌いの影響でなかなか決まらない。これじゃあ対決どころじゃないと嘆くケビンたちだったが…。
そんなある日、学校でチェロを引くエミリーを見つけたケビンは、勇気溢れる彼女に「メタル」をすすめるついでにバンドの楽譜を渡してみる。すると、彼女はたった数日で楽曲を覚えてケビンとセッションができるまでに急成長。そこから2人の距離は急接近していく。その頃からケビンのドラムの腕もかなり上達していた。
メタルとチェロの融合…。メタルのことになるとアツくなるハンターにどう切り出そうか悩むケビン。バンドメンバーとしてどう? とハンターにエミリーを薦めるも大反対をされてしまう。
大事にしたいエミリーと大切な親友のハンターの間に挟まれるケビンだったが、そのころからさまざまな誘惑が彼を襲い始める。バンド対決の行方と友情、そして恋に悩むケビンが選んだ「道」とは……。
【レビュー】あの初々しいジェイデン・マーテル君が大きくなっててちょっと感動
絶対ちょっと“イタい”くらいが青春はちょうどいい
本作の主演でもあるジェイデン・マーテルは、「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」でも重要な役どころで出演している俳優さんです。2017年に公開だったかと思うので当時は14歳?でしょうか。若い! 筆者が14歳のころなんて、お世辞にも演技なんてできないハナタレでしたが、彼は今や主演で活躍できるほどに成長していました。素晴らしいですね。
さて、彼は親友と好きな人の間で葛藤するケビンを演じていますが、びっくりするくらい物語の中で印象が変わっていきます。きっかけはドラムや親友との喧嘩、好きな人の登場だったりと色々あるかと思いますが、物語序盤と終盤ではまとっている雰囲気がまるで違うことにびっくり。静かで優しそうな青年が、ドラムをたたくうちになんか普通にカッコよく見えてくるので不思議です。大人になると良い意味で(?)変化がないので、ある意味うらやましくもありつつ、ちょっと悲しくもありつつ。歳をとるとダメですね。会ったことのない人なのに近所のおじいおばあみたいに親近感がわいちゃって(笑)。
本作は「メタル」が題材ということで、見始める前はちょっと避けていました。すみません!(興味がなくて…)。ただ、やっぱり食わず嫌いはダメだなと思ったのが鑑賞後の感想です。物語のベースは学生生活の一部始終を見ている感じですが、メタルとは何か、激アツ(ちょっとイタい)のハンター君が教えてくれるので、ご安心ください(ここまでアツくなれたら、きっと大変だけど後々に良い思い出になってそう)。そして普通に聞いていても、メタルとチェロの融合、アリじゃない?と思います。物語の終盤、結構いい感じで終わるんですが…Netflixさん、ぜひ続編制作をお願いします! 彼らの“メタルロード”、その行きつく先を見てみたいです。
さて、鑑賞後に筆者と同じような心境になった方がおりましたら是非お友達に本作のご紹介を宜しくお願い致します。それでは、本作に登場する決め台詞で終わりましょう。“スカル○○○ー!”。
Netflixにて独占配信中
監督:ピーター・ソレット
脚本:D・B・ワイス
出演:ジェイデン・マーテル、エイドリアン・グリーンスミス、アイシス・ヘインズワース ほか
(情報は記事公開時点の内容です)