【映画×モンスター】No.3『ディセント』地底人と修羅場どっちが怖い?

【毎週土曜日更新】第3回は、以前ピックアップしたサスペンス映画『ディセント』からとある地底人をご紹介♪ 楽しいはずのレジャー体験、地底人との出会い、浮き彫りになっていく仲良しグループの裏側、そして修羅場へ突入。うす暗く出口も分からない洞窟で今日も悲鳴が鳴り響く…。

映画『ディセント』のあらすじはコチラから

怖いもの好きなら知ってる?パニック映画『ディセント』

【はじめに】モンスター映画の魅力(マニアックすぎぃ)

時に残酷で時にカッコイイ姿を見せつけてくるアイツ等

モンスター映画とひとことで言っても、ひたすらにグロイものから、あれちょっとカッコイイかも? と多種多様に存在している。そんな数ある作品の中から、モンスター映画好きの筆者が毎週土曜日に勝手にピックアップして紹介していく。ここは、そんなマニアックな連載ページになります。はじめに言っておくと得られるものは何もない(笑)ので、暇つぶし程度にご利用くださいませ。それでははじめましょう。

【モンスター】No.3『ディセント』

目が見えず色白で音を頼りに獲物を狩る地底人が登場

『ディセント』に登場する「地底人」とは?
とある仲良しの女性グループが名もない洞窟で出会ったモンスター。長年の洞窟暮らしの影響からか目は退化している反面、暗い狩場でも迅速に動けるほど“音”に敏感。1人、また1人と仲間が犠牲になっていく緊迫感がたまらないサスペンス作品だ。
ちなみに本作の原題でもある「THE DESCENT」のDESCENTは調べると直訳で「降りる」や「下降」「転落」などなど。筆者的には「転落」が一番しっくりきたけど、真意は一体? なにが「転落」するかは見てからのお楽しみ(ヒントは…人)。

地底人の特徴
一応目は存在するもののほとんど見えておらず、肌の色は色白でパッと見はおとなしそうな外見。ところが、自分たちの縄張りに生き物が侵入した瞬間、一見無害そうな彼らは耳をつんざくような声をあげながら獲物に襲いかかる狩人=ハンターに大変身! 武器は鋭利なツメと狩にも食べる(奥歯があるか分からないので、よく噛んでいるかは不明)にも使う鋭い牙、どんなに小さな音も聞き逃さない聴覚、そして洞窟の壁も天井をもはい回れるほどの体力と目まぐるしいスピード。これらを駆使しして瞬く間に登場人物をとらえていく描写は恐怖のひとこと。彼らからしてみれば呼吸音ですら獲物へと導くサインでしかなく、目の前で仲間が生きたまま食べられたとしても絶対に悲鳴をあげることは推奨できないモンスター。

成長・繁殖方法について
オスのような個体とメスのような個体の存在が分かっているので繁殖方法はおそらく有性生殖。たった1体でも舞台が暗い洞窟なら圧倒的な力を見せつけてる彼らなので繁殖方法が有性生殖っぽいのはありがたい反面、まだ成長の余地と外界に対応できる可能性があるのは恐ろしいところ。とはいえ、無性生殖だった場合、人類にとって世界各地の洞窟が恐ろしい場所になるので不幸中の幸いかも? 

『ディセント』に登場する地底人の魅力
何と言っても造形がリアルで、ハンターとしての能力が高く、色んな方法で登場人物を追い詰めていく強さ、この3つが魅力。目が見えず、音を頼りにする動物の存在は暗い所に住む生物なら珍しい進化ではなく、一番身近な例であげればコウモリが分かりやすい。彼らもハンターとして優秀だが、『ディセント』に登場する地底人たちの強さは早さと正確さとそして凶暴さという3点セット。そして、元は普通の人間だったような形跡があるのも良いところで、本作の舞台となった洞窟で過去に何があったのか? 思いをめぐらせられるところも良いポイント。まぁ、なんだかんだで物語が進むと結局一番怖いのは人間…という展開になっていく点が本作のダークだけど一番リアルなところかも。

【最後に】出口の分からない状況下でこの遭遇は絶望的すぎるけど?

さて、今回ピックアップした『ディセント』、実はシリーズもので本作だけでは網羅できなかった部分を続編でフォーカスしている作品。1作目の登場人物、そして2作目の登場人物、この2作を繋ぎあわせるのは“地底人”かそれとも…。
また、モンスター以外の見どころとしては登場人物たちを含めた人間ドラマも面白く、そもそも物語の始まり方が衝撃的すぎるのでサスペンス作品が好きな人にもおすすめ。もちろん、緊迫した環境下でのモンスターものがお好きな方も、是非騙されたと思って一度お試しを。

ちなみに次回は、バッドエンド映画として有名すぎる&色々なモンスターの登場が嬉しい『ミスト』についてピックアップできればと思います。それでは。

【図鑑No.3】『ディセント』

『ディセント』

監督:ニール・マーシャル
出演:シャウナ・マクドナルド。ナタリー・メンドーサ、アレックス・リード、ノラ=ジェーン・ヌーン ほか
シリーズ作品:『ディセント2』
どこで見れる?:配信では出回っていない? けどレンタル可能な作品。筆者的には印象深い作品なのでちょっとしたサスペンス映画が見たいときにぜひ。

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