『2分の1の魔法』や『トイ・ストーリー』シリーズのディズニー&ピクサーの劇場アニメーション『リメンバー・ミー』。日本でいう「お盆」や「お彼岸」のような日にあたるメキシコの「死者の日」を舞台にしており、家族のこと、祖父母のこと、もっとその先の自分のルーツに思いを馳せ、家族愛を噛み締めるのにぴったりな感動ドラマになっている。
主人公のミゲルは「死者の国」に迷い込み…
ミゲルはギターの才能にあふれたミュージシャンを夢見る少年。しかし先祖のある出来事がきっかけで一族は代々、音楽を禁止して靴屋を営んでいた。「死者の日」にミゲルは町の音楽コンテストで演奏しようとするが、家族に見つかってギターを壊されてしまう。諦めきれずに今は亡き憧れのミュージシャンであるデラクルスのギターを盗み出したミゲルは、「死者の国」に迷い込んでしまう。
カラフルで陽気な「死者の国」を舞台に描く
主人公のミゲルが迷い込む「死者の国」は日本でのあの世などのイメージと違ってとってもカラフルで陽気！死者たちもガイコツとして描かれているけれど、おどろおどろしさは皆無で愛嬌たっぷり。そんな世界観のなかで展開するファンタジックなアドベンチャーは楽しくてワクワクしてくる。
「リメンバー・ミー」などの楽曲にも注目
ディズニーのアニメーションには欠かせないと言える歌と音楽にも注目してほしい。物語のカギとなっている「リメンバー・ミー」をはじめ、さまざまな楽曲が作品に彩りを添えている。この「リメンバー・ミー」は人は肉体的な死と生きている者たちに忘れ去られる最終的な死があるという作品のテーマにも重なり、心に染みる名場面で歌われている。
