ホラー映画好きも楽しくて怖くて震えるサスペンス・スリラー|Netflix映画『クローバーフィールド・パラドックス』

こんにちは&こんばんは。今回ご紹介する作品は、筆者にとってスルー不可避だったNetflix映画『クローバーフィールド・パラドックス』。だって「クローバーフィールド」×「J・J・エイブラムス」ですよ? そりゃあ…見てしまいますとも。さて、今日はいつもとは違い本作のレビューから始めたいと思います。レビューを見て気になった方は、是非読み進めていただければと思います。また、ネタバレはナシ&補足を入れつつ進めますのでご安心ください。それではスタート~。

【レビュー】「怖い」に耐性があるホラー映画好きも恐怖のどん底に落としてくれるサスペンス・スリラー

TCP 07318 R Mon 1024x683 - ホラー映画好きも楽しくて怖くて震えるサスペンス・スリラー|Netflix映画『クローバーフィールド・パラドックス』

本作に含まれる大まかなジャンルはSF・アクション・サスペンス・スリラーですが、これらの要素を繋ぐのは主人公のエヴァと「未知なる恐怖」。後述する「クローバーフィールド」シリーズを知っている人だと、タイトルで薄っすらとストーリーの予測ができます。が、作品を見終わる頃にはいい意味で裏切られます。筆者もそうでした。また、SF作品でいえば「未知」は王道にして必須要素ですが、その表現の方法が『クローバーフィールド・パラドックス』は素晴らしいです。少しずつ描かれていく恐怖が、クルーに、船に、そして○○に広がっていく要素をお楽しみください…。

知ってるとお得!?筆者が避けられなかった本作の魅力

筆者が本作を知った際に「これは」と思った要素をご紹介。作品の世界観を知るきっかけになればと思います。

「クローバーフィールド」とは

2008年に公開された『クローバーフィールド/HAKAISHA』 では突如現れた未知なる生物の恐怖を、2016年公開の『10 クローバーフィールド・レーン』では密室で展開する恐怖の駆け引きが描かれました。そして本作『クローバーフィールド・パラドックス』では壮大なスケールで未知なる恐怖が描かれていますが、「クローバーフィールド」シリーズは続編として繋がっているのではなく同じ世界観を共有したSFシリーズです。なので、どの物語がどの物語の後なのか、それとも前なのか、それは見る人によって異なります。暫定的な時間軸は作品中の文明や言葉からある程度の憶測はできますが、監督や製作者があえて「続編」や「時間」で名言しない方法で醸し出した解釈の自由を楽しんでいただけると幸いです。

「J・J・エイブラムス」について

彼を紹介するならば作品名の方が分かりやすいでしょうか。言わずと知れた名作「アルマゲドン」(脚本)、伝説的な人気を誇るドラマ「LOST」シリーズ(製作総指揮ほか)、初の監督デビューを飾った「M:i:III」(監督ほか)、「クローバーフィールド/HAKAISHA」(製作)、「スター・トレック」シリーズ(監督ほか)、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(監督ほか)などなど。これらの作品を並べただけでも分かる通り、今や人気クリエイターの地位を不動のものとしている1人です。宇宙を舞台にしたものや素晴らしいアクションものはもちろんですが、「未知」の表現についてここまで挑戦してきた彼の作品と聞いてしまったら、見ないなんてこと、筆者にはできませんでした…(笑)。一緒に「J・J・エイブラムス」にハマってみませんか?

【ストーリー】人類滅亡の危機!地球のエネルギー資源が5年以内に枯渇

TCP 08575 R Mon 1024x683 - ホラー映画好きも楽しくて怖くて震えるサスペンス・スリラー|Netflix映画『クローバーフィールド・パラドックス』

ある日、車の中で夫のマイケル(ロジャー・デイヴィス)と言い争っていたエヴァ(写真:ググ・ンバータ=ロー)。口論の原因は、妻であるエヴァに届いた極秘プロジェクトへの参加について。地球に残りたい妻、残ってほしいけれど地球の未来を考えてあえて送り出す夫。地球のことや自分自身のこともあるけれど、夫の意見を尊重して極秘プロジェクトに参加したエヴァ。彼女は早速、ほかのクルーたちとともに宇宙ステーションへと旅立つが、頼みの綱であるプロジェクトは良い結果が出ないまま時間だけが過ぎていくのだった…。

地球のエネルギー問題を解決するプロジェクトがまさかの事態に

TCP 07952 R Mon 1024x683 - ホラー映画好きも楽しくて怖くて震えるサスペンス・スリラー|Netflix映画『クローバーフィールド・パラドックス』

地球を救うために宇宙ステーションで実験を行うのは、ハミルトン(ググ・ンバータ=ロー)、船長のキール(デヴィッド・オイェロウォ)、シュミット(写真右:ダニエル・ブリュール)、モンク(ジョン・オーティス)、マンディ(クリス・オダウド)、ヴォルコフ(アクセル・ヘニー)、タム(写真左:チャン・ツィイー)の7人からなるクルーたち。彼らが挑戦しているのは、粒子加速器“シェパード”を利用した極秘プロジェクト。この装置の点火に成功すれば、地球のエネルギー問題は解決するはずだった。実験可能な回数が残りわずかになり、少しずつ疲弊していくクルー。そんな中、祈るように実施した点火実験。すると、今までとは違い良好な動作を示したシェパードだったが、異常な警告音とともに失敗。クルーたちが装置と被害状況を調べてみると、ステーションの前にあったはずの地球が無くなっていることに気付く…。

見知らぬ搭乗員と彼女の記憶が意味する最悪の展開

TCP 10722 R Mon 1024x683 - ホラー映画好きも楽しくて怖くて震えるサスペンス・スリラー|Netflix映画『クローバーフィールド・パラドックス』

地球が無くなり、実験可能な回数も残りわずか。地球を救わないといけない使命感から、失敗した原因について口論になってしまうクルーたち。そんな中、突然ステーション内に正体不明の叫び声が鳴り響く。声の正体を突き止めようと、各方面に走り出したクルーだったが、タムが声の発生源を発見。しかし、その声は壁の中から。恐る恐る壁を切り開くと、そこには見ず知らずの女性が。壁と一体化していた瀕死の彼女を何とか助け出し、話をしてみるとジェンセン(エリザベス・デビッキ)という名のエンジニアだと発覚。彼女はシェパードのエンジニアだと発言しているが、シェパードのエンジニアはタムだと伝えるエヴァ。彼女の発言が真実なのか謎のまま、船内にさまざまな異常が発生していく。

恐怖に打ち勝ち地球を救え!クルーたちが挑む極秘ミッションの行方は

TCP 15696 R Mon 1024x695 - ホラー映画好きも楽しくて怖くて震えるサスペンス・スリラー|Netflix映画『クローバーフィールド・パラドックス』

ジェンセンが現れた時から、ステーション内の何かがおかしい。エヴァはジェンセンと話すうちに、彼女が知っている“エヴァ”はこのステーションにはいないはずだったと知る。不思議に思ったエヴァは、家族のことステーションのことをジェンセンに聞くと彼女は違う世界軸の地球から来てしまったのではないかと予想。すると、その予想を証明するかのように次々とステーション内で問題が発生。船内で飼育していたミミズの失踪、送信した覚えのない連絡、疑心暗鬼になっていくクルー。そこに追い打ちをかけるようにヴォルコフにおかしな現象が発生。彼らは地球を救えるのか、ステーション内で何が起きているのか。エヴァは愛する夫のもとに帰れるのか。未知なる恐怖が広がっていく極秘プロジェクトの行方とは…。

Netflix映画『クローバーフィールド・パラドックス』

Netflixで独占配信中

(情報は記事公開時点の内容です)

あなたにオススメ