3332048 - 山田杏奈インタビュー

Anna Yamada
2001年生まれ。俳優。2011年『ちゃおガール2011☆』オーディションでグランプリの受賞しデビュー。2016年『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』で映画初出演。2018年に映画『ミスミソウ』で初主演を務め、その後多くの作品に出演。2023年の主演映画『山女』で第15回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。『怪盗グルーのミニオン超変身』では日本語吹き替えに初挑戦。映画『正体』が今秋公開。

大人気コミックを実写映画化して大ヒットした『ゴールデンカムイ』。明治末期の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡って厳しい大自然のなかで癖の強いキャラクターたちが躍動するサバイバル・バトルアクションとなっている。このたび、映画版続編となるドラマシリーズ第1弾「連続ドラマW ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―」で、主人公・杉元(山﨑賢人)の相棒であるアイヌの少女、アシㇼパを演じた山田杏奈に作品への思いや撮影裏話について語ってもらった。

 映画版のときにそれぞれの俳優がキャラクターにハマっていると言っていただける声が多かったので、とてもありがたかったです。アシㇼパの芯の強さというか、自分がこうしたいと決めたことにひたむきに向かっていく姿を表現できたらいいなと思ったので、まなざしの強さやはっきりとした声の出し方を意識して演じました。登場シーンがかっこいいと現場のみなさんが褒めてくださったことはとても嬉しくて印象に残っています。
実写ならではの良さとして、やっぱり生身の人間が演じることで視覚的に伝わりやすいことが1番大きいと思います。動きとして見せられることも、アクション作品の強みなんじゃないでしょうか。私自身は運動をあまりしてこなかったので、動きがだらっとならないように、きちっと動きを決めることに気をつけました。寒いなかでの撮影は本当に大変でタオルを振り回したら凍るほどの日もありましたけど、アシㇼパの衣装は他の方たちよりも温かかったと思います。アイヌの知恵から生まれた鹿の皮の靴に救われました(笑)。
 この『ゴールデンカムイ』という作品は金塊争奪戦というメインのストーリーがあって、そこに個性の強い登場人物たちによって生まれるコミカルさや、時代考証や文化などさまざまな要素が加わって深みが増していると思います。そんないろんな要素があるにもかかわらず、1つにまとまっているところも魅力的ですよね。私はこの作品で狩猟やジビエにとても興味を持つようになりました。山でいろんな草や動物をとって食べている人の動画を見てみたりしました。


 アイヌ文化に実際に触れて自分自身が教えられることも大きかったですし、アシㇼパがどんな生き方をしているのかを知ることによって、彼女がどんなふうに物事を捉えるのか、どんなふうに考えるのかと思いを馳せて、彼女を理解しようとしました。アシㇼパだったらどう思うだろうとか、こんなに長いスパンで役のことについて考えるのは初めてのことで、良い経験になったと思います。杉元役の山﨑さんとは肩肘張らずにお芝居させてもらうことができました。普段からナチュラルで真っすぐな方で、「ここの言い方はどう思う?」と気さくに話してくださったり、まさに杉元とアシㇼパみたいに相棒といえる関係性でやらせてもらいました。
 ドラマ版も映画版の勢いそのままに、さらに内容も濃くなって突き進んでいきます。アクションや雪山の映像も迫力あるのでぜひ楽しんでください。

3332040 - 山田杏奈インタビュー
「連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―」

ベストセラー漫画を実写映画化し大ヒットを記録した『ゴールデンカムイ』をドラマシリーズ化。山﨑賢人、山田杏奈をはじめ映画版の主要キャストはそのままに待望の新章がスタート! 金塊の在りかを示す暗号が刻まれた刺青を背負った囚人狩りが本格化するこのドラマシリーズ。杉元一行、鶴見中尉ら第七師団、土方一派との三つ巴の刺青争奪戦を繰り広げていく中で、それぞれの前に立ちはだかるのは一体⁉
●WOWOWプライムで放送
(WOWOWオンデマンドにて独占配信あり)
6日~ 日曜 後10.00~10.45 ※再放送あり

Photo:平野司 Text:入江奈々 Styling:中井彩乃 Hair&Make:菅長ふみ(Lila) 

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