フジテレビ系「土曜プレミアム」で2週連続で放送している映画『テルマエ・ロマエ』と『テルマエ・ロマエII』。ヤマザキマリの大ヒット漫画が原作で、古代ローマ帝国の浴場設計技師が現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう話なのだが・・・。映画の中で登場するロケ地の温泉がどこも魅力的なので、今回は、映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地、温泉・露天風呂・旅館など、思わず行きたくなる・宿泊したくなること間違いなしの温泉を紹介する。
大ヒット漫画が原作の入浴スペクタクル!
さて、温泉の紹介の前に、まずは映画『テルマエ・ロマエ』とはなんぞや?というところから入りたいと思う。あらすじは以下の通り。
【あらすじ】
古代ローマの浴場設計技師ルシウス(阿部寛)は、生真面目すぎる性格が時代の変化に合わず職を失ってしまう。落ち込む彼は友人に誘われて訪れた公衆浴場で突然、現代の日本の銭湯にタイムスリップする。そこで出会ったのは、漫画家志望の真実ら“平たい顔族(=日本人)”。日本の風呂文化に衝撃を受けたルシウスは古代ローマに戻り、そのアイデアを使って注目される。彼はタイムスリップを繰り返して浴場技師としての名声を得ていくが……。
何と言っても本作のポイントは、マンガ大賞にも選ばれるほど内容的に優れた原作漫画があってこその作品というところだろう。日本の風呂文化はやはり日本人だからこそ理解できる部分が大きく、それを古代ローマ人の視点で見てみるというどう考えても面白い設定。海外でもウケているというのも納得の内容だ。
それで、そのよくできた原作を納得のキャストで描いた映画も面白い。ルシウスを演じるのは外国人ではなく、なんと顔が濃い阿部寛という・・・。そのほかの古代ローマ人を演じる役者も市村正親、北村一輝、宍戸開という顔が濃い人たちが大集結。このキャスティング、やられたなという人は多いはず。漫画原作の映画というと、思わず原作の世界観を損ないかねないことを心配してしまうが、本作においては、外国人役にあえての濃い顔の日本人俳優を使うという決断が逆によかった。そしてコメディをやらせたら阿部寛は本当に面白い。個人的に阿部寛が好きなのでちょっと褒めすぎかもしれないが・・・。
映画の面白さの紹介はこんなところにして、今回の記事でお伝えしたいのは、その映画のロケ地温泉を紹介しちゃおうというもの。
映画『テルマエ・ロマエ』の気になるロケ地温泉は・・・?
さてさて、ここからはお風呂好きのためのお風呂コラムです。いやーこんな寒い時期だからこそ、旅行に行ってお風呂に入って疲れを癒したくなりますよね。それなら、映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地を旅で巡ってルシウス(阿部寛)になりきっちゃいましょう! 写真や詳しい情報はそれぞれのホームページでお楽しみください。
■滝野川稲荷湯(東京都北区滝野川)
ルシウスが最初にタイムスリップした銭湯。大正3年創業、昭和5年建築。100年以上滝野川とともにあり続けた国登録有形文化財の銭湯とのこと。埼京線、もしくは都営三田線で行けるそうなので、これは行くしかないですね。
サイト:https://www.sento-to-machi.org/inari-yu
■伊豆最大の大滝 AMAGISO-天城荘-[LIBERTY RESORT](静岡県賀茂郡)
ルシウスが刀傷を治すために連れられてきた温泉。自然豊かな天城の山あいの小さな温泉場「七滝温泉郷」。その小さな温泉場に日本全国どこにもない露天風呂を持つ宿とのこと。宿泊してみたいのですが、今は日帰り温泉のみの対応みたいです。
■北温泉旅館(栃木県那須郡)
漫画家志望の真実(上戸彩)の実家として登場。奥那須で古くから湯治場として親しまれてきた、湯量豊富な自噴泉。江戸へタイムスリップしたかのような素朴なたたずまいとのこと。大きな天狗のお面が印象的な人気の「天狗の湯」には一度入ってみたいものです。
サイト:http://www.kitaonsen.com/mokuj.htm
■片倉館(長野県諏訪市)
ここはレトロな洋風建築で有名で、一度に100人が入れるという千人風呂は圧巻。ここに行くだけでも『テルマエ・ロマエ』の世界観を十二分に体感できること間違いなし。
サイト:http://www.katakurakan.or.jp/index.php
ほかにも伊香保温泉や草津温泉といった群馬県を代表する温泉地や、巨石をふんだんに使った他を圧倒する大露天風呂が自慢の宝川温泉「汪泉閣」(群馬県 水上温泉郷)、箱根の行楽施設として知られている箱根小涌園ユネッサン、温泉を一つのエンターテインメントにしてしまった大江戸温泉物語などでもロケが行われたという!
もう今すぐにでも行きたくなるところばかりですね。個人的なおすすめは、片倉館! ここの雰囲気は一度は味わってみてほしい! というわけで今回は映画&温泉コラムでした。