2021年9月13日に90歳の誕生日を迎えた山田洋次監督。現役で活躍を続けており、最新作「キネマの神様」も大ヒットしている。家族や恋愛などをテーマにした、感動する作品が数多い山田洋次監督のおすすめ作品6選を紹介。
キネマの神様
大事な想いを再び取り戻していく感動作
無類のギャンブル好きなゴウは、妻の淑子よしこと娘の歩にも見放されたダメ親父。そんな彼だが、「映画」だけは愛してやまない格別なものであった。映画制作をしていた若き日のゴウは、初監督作品の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう…。
21年 [監] 山田洋次 [出] 沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎、北川景子、寺島しのぶ ほか
男はつらいよ お帰り 寅さん
愛され続けた50作目となる新シリーズ
マンションで中学三年生の娘ユリと二人暮らしをする満男。サラリーマンを辞めて、念願の小説家になった彼の最新作は評判が良く、次回作の執筆を薦められるが、いまいち乗り気になれないでいた。そんな時、久々に訪れた葛飾の実家で、伯父・寅次郎との日々の想いが蘇る―。
19年 [監] 山田洋次 [出] 渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田 吟、浅丘ルリ子 ほか
幸福の黄色いハンカチ
高倉健主演で描く人間ドラマの名作
失恋のショックで仕事を辞めて、車で北海道へ旅に出た鉄也。途中、同じ失恋で傷ついた朱美と出会い車に乗せるが、鉄也からキスを求められて飛び出してしまう。そこに、模範囚として刑期を終えた勇作が現れ、朱美をかばう。そんなことがきっかけで三人の旅が始まった。
77年 [監] 山田洋次 [出] 高倉健、倍賞千恵子、武田鉄矢、桃井かおり ほか
小さいおうち
遺されたノートに綴られた、ある一家の恋愛模様
昭和11年、東京郊外に建つ少しモダンな赤い三角屋根の小さなお家。田舎から出てきた純真な娘・タキは、女中として働き始める。ある日、一人の青年・板倉が現れ、奥様の心があやしく傾いていく。複雑な思いを胸に、タキはその行方を見つめ続ける。
14年 [監] 山田洋次 [出] 松たか子、黒木華、片岡孝太郎、吉岡秀隆、妻夫木聡、倍賞千恵子 ほか
たそがれ清兵衛
構想に10年以上にわたり費やした渾身の一作
幕末、庄内・海坂藩の下級藩士・井口清兵衛は、御蔵役の勤めを終えるとすぐに帰宅することから、“たそがれ清兵衛”とあだ名されていた。ある日、幼なじみの朋江の危機を救ったことから藩命の上意討ちに選ばれてしまう。
02年 [監] 山田洋次 [出] 真田広之、宮沢りえ、田中泯、丹波哲郎 ほか
武士の一分
夫婦の愛と一分を通す武士の姿を描く
下級武士の三村新之丞は、毒見役という役目に嫌気がさしながらも、妻の加世と中間の徳平と平和な毎日を送っていた。だが、新之丞は毒見の後に激しい腹痛に襲われ視力を失ってしまう。人の世話なしで生きられなくなった自分を恥じ、命を断とうと考えるが…。
06年 [監] 山田洋次 [出] 木村拓哉、檀れい、笹野高史、坂東三津五郎 ほか