今回は2003年公開の映画『ザ・コア』をピックアップ。パニック映画王道のストレートな展開と、たしかな旨味=面白さはまさに“家系”。豪華キャスト陣の出演も見どころですが、何よりもトラウマシーンも結構多い…。ちまたでは非科学的ともいわれていますが…。そんな本作の見どころをサクっとご紹介していきます。
【はじめに】『ザ・コア』とは
地球滅亡の危機を阻止すべく集まったクルーたちが向かうのは地球の中心“コア”
『ザ・コア』は2003年に公開された映画で、今ならNetflixでも視聴できるSFパニック映画です。
物語の冒頭としては…
ある日、原因不明の事態が発生。ハトが大量に死に、心臓にペースメーカーをいれた人も大量に亡くなった…。科学者のジョシュ・キーズ(アーロン・エッカート)はその謎の事象の究明に乗り出すことに。
という感じ、そこから
磁場になにかがあると踏んだジョシュは地球の心臓部“コア”が停止したことによる影響だ。というところまで突き詰め、人類滅亡の危機を回避するべく極秘プロジェクトが動き、クルーたちとコアに向かうが…というものです。
【ネタバレ注意】トラウマシーンいっぱいのパニック映画
本作はSFパニック映画として、というよりはこのトラウマシーンで知ったという人も多いかと思います。それもそのはず、ホラー映画好きの筆者でも結構「うわぁ」と思うシーンがあります。
トラウマシーン① カッコイイ船長が一瞬で退場
ブルース・グリーンウッド演じる船長が地球奥深くへ潜行するための乗り物:バージルから出て異常をクリアした際、頭上高くから落ちてきた水晶が頭にあたり即死。そのまま、溶岩へ倒れてしまい退場。チームは船長を失ったままプロジェクトを続行することに…。
トラウマシーン② 地下奥深くで孤独に圧死
深く、さらに奥深くへ…。地球のコアを目指す途中でバージルの後部に傷が入ってしまい、全壊を避けるために部屋の仕切りが閉じられてロック。ジョシュの友人サージが不運にもこのなかで取り残されてしまいます。友人と最後の通信を行う中、無情にもサージが入った部屋はバージルから切り離されてしまい、ジョシュと通信をしながら友人はゆっくりと地下奥深くひとりで圧死を迎えます…。
トラウマシーン③ 仲間を助けるために灼熱地獄へ
コアに到着し、とあるアクシデントに見舞われたクルーたちはバージルの各部屋のロックと切り離しを手作業で行うためにとある決断をくだす。それは耐熱スーツをも軽々と溶かす船外に出て、バージルの一部システムをマニュアル制御に切り替えるための作業を行うというもの…。バージルの設計者にして生みの親の科学者がひとり、5000度もの熱さがある船外に出てこの問題をクリア…したことでフィナーレへ。
いかがでしょうか。
文面で見てもアレですが、実際にそのシーンを見ると結構くるものがあります…。
【最後に】『ザ・コア』を見た感想
アトラクションのような緊張感のあるパニック映画
アーロン・エッカートやヒラリー・スワンク、スタンリー・トゥッチなど豪華キャスト陣も出てくる本作ですが内容としてはちょっと惜しいところ。
物語の流れは面白いんですが、ちょっと説明不足だったり、問題のクリアの方法がかなり無理やり感があったりするところは否めません…。ただ、本当に展開は面白いので、パニック映画好きであれば普通に楽しめるかと思います。
個人的には色々な映画で登場する「地球空洞説」っぽいところもありますし、地球奥深くへ乗り物で潜っていく映画はあまり知らないので新鮮なのもありましたね。
もし、本当に地球の磁場がなくなってしまったら。私たち地球の住人は宇宙空間へ放り出されてしまうのでしょうか? オゾン層がなくなって太陽風が直接あたるという説もありますし、そんな未来には遭遇したくないですが、この「もし」を映像として楽しめる映画はやっぱり良いです。色々な「もし」を見てみたいものですよね。
ちなみに、本作には個人的に好きなセリフがあります。
サージを助けられず失意のどん底にいたジョシュが言われたセリフ。
「サージのためにも任務を遂行するのよ。救うのは世界じゃないわ。彼の家族よ。」
ヒラリー・スワンク演じるレベッカのセリフです。これはジンと来ますよね~。