2020年6月5日(金)には主演作『ポップスター』が公開予定のナタリー・ポートマン。懐かしいデビュー作『レオン』での鮮烈な印象をいまだに持っている方も多いかと思いますが、映画の世界では下積みのないまま立派に第一線に立ち続けている彼女の名演技をきちんと振り返ってみましょう。
レオン(1994年)
ナタリーはジャン・レノ演じる「掃除屋」のレオンと行動を共にする少女・マチルダを演じ、デビュー作にしていきなりブレイクを果たしました。当時12歳にして、すでに大人びた魅力を発揮。2000人ともいわれる候補者の中から彼女を選んだリュック・ベッソン監督の目は確かでした。
スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年)
宇宙人侵略コメディ『マーズ・アタック!』やミュージカル『世界中がアイ・ラヴ・ユー』に続いて出演したのが、『スター・ウォーズ エピソード1』でのパドメ・アミダラ役。 当時、16年ぶりの新作として制作されたこともあり、大きな話題を呼びました。名悪役ダース・ヴェーダーの過去が描かれる『エピソード1』から『エピソード3』まで、見事な存在感でヒロインを演じています。
クローサー(2004年)
デビューの時点ですでに知名度が抜群であったナタリーが、大人の女優としてさらに大きな評価を得ることになったのは『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の直前に出演した『クローサー』でしょう。『卒業』などの名作で知られる名匠マイク・ニコルズ監督が手がけた大人のラブ・ロマンスで、ロンドンを舞台に4人の男女の想いがすれ違っていく切ない物語。 ジュード・ロウ、ジュリア・ロバーツ、クライヴ・オーウェンという年上の名優たちと堂々と渡り合い、ゴールデン・グローブ賞で助演女優賞を受賞。その直後のアカデミー賞でも助演女優賞候補になりました。
ブラック・スワン(2011年)
スカーレット・ヨハンソンとの女優対決で話題になった歴史劇『ブーリン家の姉妹』を経て、そろそろ1人の女優としての代表作が期待されていたころに主演し、文句なしの大絶賛を浴びたのが『ブラック・スワン』でした。ここでナタリーはバレエのプリマドンナを演じ、大舞台へのプレッシャーやライバルからの嫌がらせで精神的に追い込まれていく鬼気迫る演技でアカデミー賞で主演女優賞を受賞。実際に厳しいバレエの訓練に1年間耐え抜いたという彼女の役者魂も伝わってくる力作です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。公開予定の『ポップスター』では過去のトラウマやSNSでの誹謗中傷と戦うスター歌手を演じ、「ナタリー史上最高の演技」「『アリー/ スター誕生』の対極」などと評価されています。マドンナやレディ・ガガ、アリアナ・グランデかと戦っても勝てそうなきらびやかな衣装、メイクも大きな見どころになっています。