日暮れが早くなり、秋が深まるにつれて夜も長くなってきた今日この頃。
静かな秋の夜は賑やかなアクション大作よりも、心温まるヒューマンドラマを堪能するのにおあつらえ向きと言える。
そんな夜には『ハイウェイの彼方に』を鑑賞して、しみじみと人生について考える時間を過ごしてみては?
出所した男が赤ん坊を拾って育て始めるが…
マリファナ所持の罪を重ねて20年もの間、刑務所に収監されていたラスは44歳になって仮出所するも、インターネットの使い方も分からず様変わりした世の中に戸惑いを隠せない。
ハンバーガーショップで皿洗いの職を得た彼は、ある日店の裏のゴミ捨て場で赤ん坊が泣いているのを見つける。
やむを得ず自分の暮らす部屋にその子を連れ帰り、見よう見まねで子育てを始めるのだが…。
名優となったイーサン・ホークが主人公を好演
俳優業だけでなくミュージシャン、映画監督としても活躍するイーサン・ホークが主演し、製作も兼任したヒューマンドラマ。
シブい名優としてキャリアを積んだイーサン・ホークが人生を再生させてゆく男を好演し、言葉に頼らない説得力のある佇まいでみせる。
人生を感じさせる展開に思わず涙がホロリ
刑期を終えて社会復帰したばかりの男が赤ん坊を拾い、子育てに奮闘する姿は心が温まる。
この男をはじめ、誰しもこんな赤ん坊時代があったはずだと思い起こさせる。
後半は男が故郷へと向かうロードムービーとなっており、また人生を感じさせる展開で親の愛に熱い涙を禁じ得ない。
『アップグレード』の主演俳優ローガン・マーシャル=グリーンが監督と脚本を兼任している。
[字]2020年11月23日(月)10:50~12:20
[字]2020年11月29日(日)17:30~19:00
[字]2020年12月7日(月)18:40~20:20
[字]2020年12月18日(金)6:00~7:30