異人種間の恋愛を描いた『ビッグ・シック　ぼくたちの大いなる目ざめ』

アメリカでたった5館から始まった公開がクチコミで広がって2600スクリーンにまで拡大してヒットした『ビッグ・シック　ぼくたちの大いなる目ざめ』。グローバル化する現代社会の問題をテーマに、異人種間での恋愛を笑いを交えて描いたロマンティック・コメディ。

主演俳優の実体験に基づいて描かれている

アメリカ・コメディ界のキーマン、ジャド・アパトーがプロデューサーを務めている。彼が主演・脚本のクメイル・ナンジアニから自身の体験談を聞き、「映画にしないなんてあり得ない」と説得したことから企画がスタートし、完成に至った。

アカデミー賞脚本賞候補になった注目作

主演・脚本のクメイル・ナンジアニは妻のエミリー・V・ゴードンの協力を得ながら、脚本を執筆。3年かけて10稿以上を重ねて丁寧に脚本を書き上げていった。結果、第90回アカデミー賞において脚本賞にノミネートされ、多くの賞レースで注目された。

パキスタン人しか認めない家族の掟が…

生まれ故郷のパキスタンネタで笑いを取る駆け出しのコメディアンであるクメイルは、舞台に歓声を上げていたエミリーに声をかける。笑いの波長が合う2人はすぐに意気投合し、合うたびに惹かれ合っていく。しかし、クメイルにはエミリーには内緒にしている、「相手はパキスタン人との見合いしか認めない」という家族の掟があった。