渡辺謙、真田広之といえば、いまや日本を代表するハリウッド俳優。
『ラストサムライ』では、主演のトム・クルーズとともに見事なアクションや殺陣で魅了しました。
今回は、ハリウッドが日本の武士道に敬意を表した本作のあらすじや彼らの魅力を紹介します。
『ラストサムライ』のあらすじ
捕虜として捕らえられたネイサンは…
南北戦争の英雄ネイサン・オールグレン大尉は、何の罪も無い先住民たちを殺した過去を悔い、酒浸りの生活を送っていました。
そんな彼が、明治維新直後で軍事力の西洋近代化を進める日本政府から指導者として招かれます。
渡日して軍隊の指導を始めたネイサンは、新政府に反抗する侍たちの討伐を命じられますが、成す術もなく惨敗してしまいます。
捕虜となって侍の村で過ごすうちに、ネイサンは勝元の武士道精神に共鳴していき…。
渡辺謙と真田広之のアクションや殺陣は圧巻
渡辺謙はアカデミー助演男優賞候補に
『ラストサムライ』の大きなみどころのひとつは、アクション、殺陣です。
トム・クルーズも絶賛したという、渡辺謙や真田広之の殺陣は必見で、本作での底力のある演技や殺陣をきっかけに、渡辺謙や真田広之はハリウッドでの活躍の幅を一層広げています。
また、『ラストサムライ』では、西洋近代化の指導者として招かれたアメリカ人の目から見た侍たちが描かれます。
トム・クルーズ演じる指導者のネイサン・オールグレン大尉と熱い友情を結ぶのは、渡辺謙が扮する武士の勝元。
ネイサンが見直すのも納得できるほど勝元は魅力的で、演じる渡辺謙も世界に通用する渋いかっこよさがあります。
渡辺謙はこの役で、ゴールデングローブ賞助演男優賞、第76回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。
渡辺謙や真田広之が体現する侍精神にのっとった武士道をじっくりと堪能してください。
ハリウッド製の時代劇アクション『ラストサムライ』
斜めから見ずにまっすぐに受け止めよう
主演のトム・クルーズが製作も務めたハリウッド製の時代劇アクション『ラストサムライ』。
うがった言い方をすれば、この作品を斜めに見たり、否定的に見たりすることは簡単だと思います。
いかにもアメリカの方や海外の方が見たい“ニッポン”が描かれている映画と言えるからです。
ですが、この『ラストサムライ』は、ハリウッドが敬意を表して日本を表現しています。
ひねくれた見方をせずに、まっすぐに受け止めようと思って見るともっと楽しめるのではないでしょうか。