クリスマスの映画には『 Ｍｅｒｒｙ Ｃｈｒｉｓｔｍａｓ！～ロンドンに奇跡を起こした男～』を

もうすぐ来るクリスマス、街はクリスマスのデコレーションに彩られて気分が高まってきている方も多いだろう。
しかし、新型コロナウイルス感染症の流行や、クリスマスだからといってパーティやデートで浮かれるのは性にあわないと言う方は、『 Ｍｅｒｒｙ Ｃｈｒｉｓｔｍａｓ！～ロンドンに奇跡を起こした男～』を見てはいかがだろう。
一風変わったクリスマス･ファンタジーだ。

あらすじ

ディケンズは執筆に没頭し、小説の世界に入り込む

1843年、ヒット作に恵まれず、家族や家の維持費で困窮した作家チャールズ・ディケンズ。
彼は2ヵ月以内にクリスマスストーリーを書き上げようと奮闘し、執筆に没頭するあまり小説の世界に入り込み、現実と幻想の境目が曖昧になっていく。
やがて小説「クリスマス・キャロル」の登場人物スクルージたちとの出会いを経て、幼少期の隠された記憶や実父との確執といった自身の問題と向き合うこととなる。

文豪ディケンズを描いた一風変わった伝記ドラマ

170年以上に渡って読み継がれ、何度も映画化された小説「クリスマス・キャロル」。
本作は、その不朽の名作の創作過程と文豪チャールズ･ディケンズの心の旅を、ユニークかつファンタジックに描いた異色の伝記ドラマだ。
古典的な物語の誕生にこんな苦労があったのかと驚かされる。
決してウキウキするような華やかなドラマではないが、じっくりと楽しめる作品となっている。

苦悩するディケンズ役にダン・スティーヴンス

父親との確執など、自身の問題に苦悩する原作者チャールズ・ディケンズの若き日を演じるのは、ドラマ『ダウントン・アビー』のダン・スティーヴンス。
彼にインスピレーションを与えるスクルージを『人生はビギナーズ』や『ゲティ家の身代金』のクリストファー・プラマーが演じている。