こんなおじいちゃんがまさか麻薬の運び屋だったとは⁈実話をもとに描いた本作で主人公を演じるクリント・イーストウッド。シワの1本1本に哀愁を漂わせながら演じる、彼の陽気でちょっとチャラいおじいちゃんは憎めない魅力を内包している。
イーストウッドのもとにアカデミー賞ノミニーたちが集結
クリント・イーストウッドが自身の監督作としては10年ぶりに主演を務めたクライム・ドラマ。イーストウッドのもとにブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、ダイアン・ウィースト、アンディ・ガルシアら、アカデミー賞ノミニーたちが集結している。
孤独な老人が得た簡単な仕事とは?
家族をないがしろにして仕事一筋で生きてきたアール・ストーン。90歳になろうという彼は家族からは見放され、商売に失敗して自宅は差し押さえられ途方に暮れてしまう。そんなとき、車の運転さえすればいいと仕事を持ちかけられるが、それはメキシコの麻薬カルテルの運び屋だった。
イーストウッド自身の姿が重なる
本作でのいちばんの見どころはやはり何と言ってもクリント・イーストウッドそのものだろう。家族をかえりみずに仕事一辺倒で通してきた主人公のアールは、人生を映画に捧げてきたと言えるイーストウッド自身と重なって見える。飄々とした孤独な老人の姿には切なさもユーモアも漂っている。ちなみに、イーストウッドの実娘アリソン・イーストウッドも出演している。
運び屋
[字]2020年6月13日 14:50~16:55