アカデミー賞を受賞した傑作伝記映画『それでも夜は明ける』

スティーヴ・マックィーン監督映画『それでも夜は明ける』はアメリカ南部の農園で奴隷制度の下働く黒人たちの壮絶な実話。人間らしく生きる希望を持ち続けたソロモンをキウェテル・イジョフォーが演じたほか、ベネディクト・カンバーバッチ、マイケル・ファスベンダーら豪華出演陣にも注目。

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映画『それでも夜は明ける』あらすじ

拉致され、奴隷となった男の半生を追う感動作

1841年アメリカ。ニューヨークで家族と幸せに暮らしていた自由黒人の音楽家であるソロモンは、白人たちにだまされ、気づくと鎖につながれて南部へと連れて来られていた。
最初は穏やかな人柄の農園主ウィリアム・フォードの元で黒人奴隷として働いていたソロモンだったが、彼の働きぶりを妬むティビッツとトラブルになり、狂信的な選民主義者であるエドウィン・エップスの綿花農園に売られてしまう。
生き延びるためにエップスの差別と暴力に耐え、12年の月日が流れた。
しかし、いつか妻や子供の元へと帰ることを夢みて希望を失わなかったソロモンは、奴隷制度に反対するカナダ人労働者サミュエル・バスと出会い…。

第86回アカデミー賞で3部門を受賞

ブラッド・ピットが製作＆出演を兼任！

ブラッド・ピット率いるプランBエンターテインメントが製作会社としてクレジットされた本作では、ピットが製作を担っているほか、主人公ソロモンの希望となるカナダ人労働者サミュエルに扮しました。
自由黒人ソロモンを演じたのはのNetflixオリジナル『オールド・ガード』（2020年）のキウェテル・イジョフォー、狂信的な綿花農園主エップスを『スティーブ・ジョブズ』（2015年）のマイケル・ファスベンダー、材木農園主フォードを『ドクター・ストレンジ』（2016年）のベネディクト・カンバーバッチ、ソロモンを妬むティビッツを『スイス・アーミー・マン』のポール・ダノ、エップスに虐げられる奴隷パッツィーをルピタ・ニョンゴが演じるなど、錚々たる顔ぶれの俳優が出演しています。
映画『それでも夜は明ける』（2013年）は第86回アカデミー賞で9部門にノミネート、うち作品賞、助演女優賞（ルピタ・ニョンゴ）、脚色賞（ジョン・リドリー）の3部門を受賞しました。

原題は『12 Years a Slave』

原作は19世紀に実在した黒人男性の自伝小説

映画『それでも夜は明ける』の原作は、1853年に発表された自由黒人ソロモン・ノーサップの体験記「Twelve Years a Slave」。
そのため、本作の原題は『12 Years a Slave』となっています。
監督を務めたスティーヴ・マックィーンはもともと奴隷制度を題材にした映画の構想をしていて、リサーチによってソロモンの自伝本と出会い、映画化に至ったそう。
実話としてはあまりに非道で過酷な物語に胸が痛みますが、マイケル・ファスベンダーやベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、ポール・ジアマッティら個性的な実力派俳優陣が無慈悲な南部白人を熱演していますので、その共演にもご注目ください。

作品情報

放送情報

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