『映画 マイホームヒーロー』  原作漫画、ドラマとどう違う⁉


2024年3月8日(金)に公開された『映画 マイホームヒーロー』。原作は、累計部数370万部を突破し、現在も連載が続く人気クライムサスペンス漫画。

物語は、平凡なサラリーマン・哲雄が愛する娘・零花に近づいた半グレ組織の1人を殺めてしまうところから始まる。敵は警察と半グレ集団。一歩間違えれば人生が終了してしまう中で、趣味の推理小説執筆で養った知識をフル活用し、頭脳で逃げ切っていく。一時も気を抜けない緊迫した心理戦に中毒になる人が続出!

映画は、2023年10月より放送開始したドラマ版の続編として、ドラマの最終回から7年後という設定でスタートする。漫画・アニメ・ドラマとどう違うの⁉ と気になるところ。本記事では映画版ならではの魅力を解説!

①原作にはない重要人物が登場

実は、映画版では原作にはない独自のキャラクター「大沢隼人」が登場する。原作の小沢からイメージを膨らませて誕生したという。哲雄の秘密を知り、哲雄と共に行動する重要な人物だ。大沢の行動的はただひとつ、「復讐」。その目的を果たすためには手段を選ばない。家族に起こったことをキッカケにして復讐を志した家族想いなところが哲雄との共通点だ。

大沢を演じたのは映画『恋わずらいのエリー』で映画初主演を務めた注目の若手俳優・宮世琉弥(みやせ りゅうび)。大沢の心にマグマのように溜まる復讐心を表現するため、ある登場人物の写真をスマホで表示させながら、待機時間も恨み言を唱えて負の感情をチャージさせたという。

宮世が熱演した大沢に注目してみると、一層映画版を楽しめること間違いなし。

②ドラマ版を上回る再現度

殺人など数々の過激なシーンが登場する原作漫画。テレビ放送されるドラマ版でも、哲雄が半グレ組織メンバーから拷問されるなど、深夜帯の放送とはいえかなり攻めた場面が。主人公の哲雄を演じた佐々木蔵之介と、その妻役の木村多江も原作から飛び出してきたかのようで、漫画の再現度が話題に。それでもなお、ドラマ版では描ききれなかった過激なシーンも映画版ではリアルに描かれる。さらなるスリリングなシーンにこうご期待。

③同時撮影ならではの臨場感

通常、ドラマ版の評判次第で映画化を決定することが多いが、本作はなんとドラマと映画を同時に撮影したというのがポイント。撮影期間が違ってくると出演しているキャストが諸事情で変更になるなどの時代も生じやすいが、キャスティングの評判も上々だったドラマ版と同じメンバーが出演。キャスト自身も役に入り切った状態で撮影できるメリットも大きい。

④実写ならではのテンポ感

最近の映画のトレンドのひとつでもある、次々と進み観客を飽きさせないスピード感あるテンポ展開がみどころ。試写会でのプレス資料では、「上下に激しく動くジェットコースターのような感覚を与えること」がコンセプトの一つだと書かれていた。漫画では読者の想像を膨らますために数ページにわたり描写を描く必要があるが、実写版では次々とストーリーを進められる。

『映画マイホームヒーロー』は各映画館で絶賛上映中。映画ならではのスピード感、臨場感をぜひ劇場で。

原作あらすじ

一人娘を溺愛する、ごく平凡な中年サラリーマン・鳥栖哲雄。ある日、一人暮らしをする娘・零花に会うと、顔に殴られたようなアザが。心配した哲雄が密かに零花のマンションに忍び込むと、彼氏・延人がやってくる。咄嗟にクローゼットに隠れ、電話を盗み聞きしているうちに、彼が元カノを殴り殺した過去を持つこと、哲雄の妻の実家の財産を狙うために零花に近づいたことを知る。「零花も殺す」という言葉を聞き、衝動的に男を殺害。趣味の推理小説執筆で培った知識をフル活用し証拠隠滅するが、延人は半グレ組織の一員で、組織から徹底的にマークされることに…。

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