性別関係なく人を好きになる気持ちがここにある『窮鼠はチーズの夢を見る』

多くの女性から支持を得た水城せとな原作のコミックス『窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の鯉は二度跳ねる』が映像化。男性同士の恋愛をときに繊細に、ときに大胆に描いています。ボーイズラブ、ゲイ、LGBT…そのような観点からではなく、ただ人が人を好きになることの喜びや痛みを純粋に感じられる作品です。その魅力をご紹介します。

日本映画の名手×注目の俳優陣が織りなす恋の物語

監督を務めるのは『ナラタージュ』『劇場』などを手がけた行定勲。『100回泣くこと』に続いて大倉忠義が単独主演を務め、『愛がなんだ』『カツベン!』など話題作での活躍が絶えない実力派・成田凌が出演。
物語は学生時代から受け身の恋愛を繰り返してきた大伴恭一(大倉忠義)が、7年ぶりに再会した大学の後輩・今ヶ瀬渉(成田凌)に突然告白されるところからはじまります。異性愛者である恭一はその想いに戸惑いますが、とある条件をきっかけに今ヶ瀬のペースに乗せられ、一緒に暮らすことに…。

「同性愛」ではなく「人と人との向き合い方」

好きになってはいけないと頭ではわかりながらもどうしようもなく惹かれてしまう葛藤、それゆえの強い嫉妬心…。劇中でふたりが魅せる複雑な感情は痛いほどにリアル!行定勲監督がもつ繊細な表現力と確かな演出力で、揺れ動く狂おしくも切ない恋が表現されています。
この物語の本文は最初にご紹介したとおり男性同士の恋愛ですが、決してそればかりが意識された作品ではありません。「恋をするふたりを男性同士で描いた」ただそれだけ。一方通行の叶わない想い、胸が苦しくなるほど恋焦がれる…これは誰かを好きになったことがある人なら必ず共感できるラブストーリーなんです。

今だからこそ濃密な恋愛映画を!

人間関係が希薄になりがちな現代。性別問わずに心に響くこと間違いなしの本作で、「人間愛」を再確認してみてはいかがでしょうか?
U-NEXTでは水城せとな原作のコミックス『窮鼠はチーズの夢を見る』 を絶賛配信中!映画とあわせて、ぜひその世界観をお楽しみください。

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