誰もが思い当たる普遍的な青春の姿を綴った『レディ・バード』
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親にはむかって口ごたえしたり、見栄を張るためにちょっとした嘘をついたり、恋愛に対して過度な期待をしてしまったり……。
多かれ少なかれ誰もが思い当たる青春時代の1ページじゃないだろうか。
思春期の少女を描いた『レディ・バード』にはそんな普遍的な青春の姿が詰まっている。

母や田舎町から離れたい風変わりな少女は…

カリフォルニア州サクラメントで、地元のカトリック系高校に通っている17歳の少女クリスティン。
周りに自分のことを“レディ・バード”と呼ばせる風変わりな少女だ。
看護師の母とは喧嘩が絶えず、閉塞感あふれる田舎町から出るために東部の大学への進学を希望していた。
ある日、クリスティンは親友ジュリーと一緒に学内のミュージカルのオーディションを受けて合格し、そこで知り合った男の子ダニーと親密になっていく。

アカデミー賞をはじめ賞レースを湧かせた佳作

等身大の青春の姿を描いて多くの人の共感を呼んだ本作は、第90回アカデミー賞において作品賞や主演女優賞をはじめ5部門にノミネート。
ゴールデングローブ賞では作品賞・女優賞を受賞するなど、数々の賞レースを賑わせた。
それらの事実が作品の質の良さを物語っている。

主演女優が思春期特有の苦悩を瑞々しく体現

『フランシス・ハ』などの個性派女優グレタ・ガーウィグが初の単独監督を務めた、自伝的な青春ストーリー。
ヒロインには『ラブリーボーン』や『ブルックリン』で知られるシアーシャ・ローナンが扮する。
少女の抱える自意識過剰な思いとコンプレックス、思春期特有の苦悩を瑞々しく体現している。

放送情報

ザ・シネマ

[字]2020年10月22日(木)17:15~19:00[PG12]

(情報は記事公開時のものです)

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