『mid90s ミッドナインティーズ』ジョナ・ヒル初監督の青春映画
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個性派俳優ジョナ・ヒルによる初監督映画『mid90s ミッドナインティーズ』は、90年代のロサンゼルスを舞台に13歳の少年・スティーヴィーの青春を切り取った映画だ。

眩しくて懐かしい、揺れる10代を切り取った青春ムービー

ジョナ・ヒルの半自伝的な物語

『mid90s ミッドナインティーズ』(2018)は、90年代のロサンゼルスを舞台に、内気な少年スティーヴィーがスケートボードを通じて仲間たちと出会い、居場所を見つけていく青春ムービーだ。
ジョナ・ヒルの経験をもととする半自伝的な物語で、脚本も兼任したヒル監督のこだわりが随所に散りばめられた作品となっている。
主人公であるスティーヴィーを演じたのは『ルイスと不思議の時計』(2020年)のサニー・スリッチ。
この他の映画キャストとして、彼の母役に「ファンタスティック・ビースト」シリーズのキャサリン・ウォーターストン、兄役に『レディ・バード』(2017年)のルーカス・ヘッジズが扮している。

映画『mid90s ミッドナインティーズ』のあらすじ

心優しく小柄な少年はスケボー少年たちと出会い…

13歳の少年スティーヴィーは、シングルマザーの母ダブニーと兄イアンと3人暮らしをしている。
スティーヴィーは、誕生日を控えたイアンのプレゼントを用意するために、そっと部屋へと忍び込んでプレゼントがダブらないよう持ち物を確認するような心優しき少年だ。
その一方、小柄でやせているため腕っぷしではイアンにかなわず、いつか見返したいと思っている。
ある時、スティーヴィーは街で見かけた少年たちがスケートボードを颯爽と乗りこなす姿に憧れ、彼らが集まるスケートボード・ショップに出入りするようになる。
そこで出会ったちょっとワルくて自由な年上の友人たちは、いつしかスティーヴィーにとってかけがえのない存在になっていくのだった。

スクリーンに甦った1990年代

音楽、Tシャツで“あの頃” を演出

舞台となった90年代のロザンゼルスを甦らせるため、本作では細部まで丁寧な再現がほどこされている。
全編は16mmフィルムのスタンダードサイズで撮影、劇中ではイアンとスティーヴィーがスーパー・ファミコンに興じ、イアンの部屋にはカセットテープが整然と壁の一角に並べられている。
そして冒頭スティーヴィーが着ているのは、「STREET FIGHTER II」の絵柄が入ったTシャツだ。
1990年代を象徴するアイテムの数々が登場する。
また、本作の音楽をナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーが担い、ニルヴァーナの「Where Did You Sleep Last Night」やモリッシーの「We’ll Let You Know」など、“あの頃”を感じさせる約20曲のポップミュージックが本作を彩った。

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