ひとりの悩める人間として英国王を描いた『英国王のスピーチ』
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ハリー王子とメーガン妃の言動など、何かと注目されることが多い英国王室。
注目されるのは今に始まったことではなく、昔から日本でも熱心な英国王室ファンがいるほどで日本にも皇室があるために親しみがあるのかもしれない。
そんな英国王室のひとつの頂点でもある英国王をひとりの悩める人間として、ときにコミカルにときにシリアスに描いたのが『英国王のスピーチ』だ。

あらすじ

英国王の次男はスピーチで失敗を繰り返し…

英国王ジョージ5世の次男ヨーク公は、幼い頃から重度の吃音に悩まされていた。
父王に国民へのスピーチを任されるが失敗続きで、そんな夫を見かねた妻エリザベスは言語聴覚士ローグに吃音矯正を依頼する。
王室に対しても遠慮のない態度で接するローグに戸惑うヨーク公だったが、風変わりな治療法で少しずつ効果が現れていく。
そんななか、逝去した父を継いだ兄エドワード8世が王位を返上し、ヨーク公がジョージ6世として英国王を即位することになる。

吃音に悩んだ英国王と言語聴覚士の絆を描く

現在のイギリス女王エリザベス二世の父親であるジョージ6世を主人公に据えた伝記ドラマ。
吃音を克服し、歴史に残る名スピーチで戦時下の国民を奮い立たせた英国王の姿が感動を呼ぶ。
この歴史的なスピーチの裏話である、吃音に悩んだ英国王と言語聴覚士の絆が描かれており、アカデミー賞において作品賞・監督賞など全4部門を受賞している。

英国王演じるコリン・ファースがオスカーに

プライドを持ちながらも、吃音障害を抱えたナイーヴなジョージ6世を演じるのはコリン・ファース。
今や『キングスマン』の印象が強いかもしれないが、もともとは自信がなくてイケてない役柄が似合う役者だと思う。
コリン・ファースは悩みを持つ英国王を繊細に好演し、アカデミー主演男優賞も受賞している。
また、英国王を指導するユニークな言語聴覚士ローグを個性派俳優ジェフリー・ラッシュが演じている。

放送情報

ザ・シネマ

[字]2021年4月17日(土)21:00~23:15
[吹]2021年4月23日(金)12:15~14:30
[字]2021年4月23日(金)21:00~23:15

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