これを地上波で…!?挑戦的なラブエロコメディ『来世ではちゃんとします』テレビ東京ドラマ

内田理央主演のテレビ東京ドラマ『来世ではちゃんとします』はエロがテーマの前衛的なラブコメディ！　CG制作会社で働く桃江（内田理央）の趣味はズバリSEX。5人のセフレを持ち、相手をとっかえひっかえする性に奔放な27歳で、現世では真っ当な人生を送ることを諦めて来世に希望をかけている。ほかにも人間相手に恋ができないBLオタクや風俗嬢にガチ恋する同僚、女遊びが絶えないイケメンや処女厨の筋肉マンなど個性強めなキャラクターたちが登場し、赤裸々にイマドキ男女の性活を描く！

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ドラマ『来世ではちゃんとします』あらすじ

セックスは金のかからない趣味！

少数先鋭のCG制作会社に勤める大森桃江（内田理央）27歳の唯一の趣味はSEXである。“SEXはお金のかからない趣味”だと言いきる桃江には5人のセフレがいる。セフレの1であるA君に恋をしている桃江だが、A君には本命の彼女がいて自分が愛されることはない…。本気で愛されることのない自分の生き方を達観し、“来世ではちゃんとします”と心に決めて生きている。
職場にはBLオタクで3次元の人間に恋ができない高杉梅（太田莉菜）、女遊びが絶えないメンヘラ製造機の松田健（小関裕太）、処女しか好きになれない筋肉マンの林勝（後藤剛範）、風俗嬢にガチ恋をする檜山トヲル（飛永翼／ラバーガール）というキャラの濃いメンバーがそろっている。互いにビッチであると感じ取った桃江と松田は、少人数の職場では相手に手を出すまいとするが、互いに意識してしまい…？

ドラマ『来世ではちゃんとします』みどころ

見た目普通の女子だけど脳内はエロでいっぱい!?

桃江は一見大人しそうなアラサー女子だが、頭の中はセフレのことや営みのことでいっぱいだ。会社の袖机の一番下には趣味用の下着がわんさか入っている。そして、その日の相手に合わせて会社で下着を替えてから“趣味”へ向かう日々。桃江は自分の性依存体質を自覚していて、作中ではリアルな心の声がダダ漏れで面白い。
一方、ぱっと見遊んでいそうな桃江の親友・梅はBLが大好きなオタクで、現実世界の人間には男女問わず恋愛感情を抱かないのだから人は見た目によらない。

生々しさがないエロラブコメディ

本作はCG制作会社・スタジオデルタを中心に若者たちの性事情をコミカルに描いている。職場には5人しかメンバーがおらず、檜山がリーダーを務めているものの関係性はフラットだ。まるで高校生の部室を覗いているようで映像に毒がない。エロを扱った作品は、グロくなったり生々しくなったりして、少しのさじ加減で品の欠けるものになってしまいがちだ。しかしドラマ『来世ではちゃんとします』はエロを全面的に扱っているもののコメディとのバランスや“あるある”の共感点が多く、楽しんで見られる作品である。

内田理央はじめキャスティングがナイス！

本作の成功のポイントはキャスティングにある。性に奔放な桃江を演じたのは内田理央。桃江の可愛らしい風貌とは裏腹に、セフレの性癖に体当たりで応える演技には女優魂を感じる。
桃江の親友・梅を演じた太田莉菜は、映画『劇場版　ルパンの女』やドラマ『おいハンサム!!』などに出演するモデル女優。アリが巣くう様子を見るのが趣味のBLオタクという一風変わったキャラクターを体現している。
筋肉隆々の林を演じたのは、すばらしい筋肉をもった後藤剛範。映画『全裸監督』でも注目を集めた舞台出身のブレイク中の俳優である。肉体の迫力に負けないくらい堂々と性的欲求を訴える姿は勇ましい。
イケメンで女遊びが絶えない松田は小関裕太が演じた。イケメンで清潔感のあるイメージだったため、主演の内田と同じくこの役を引き受けたこと自体が挑戦的だと感じた。桃江のことを意識するようになるが、職場の人には手を出すまいと葛藤する様子が微笑ましい。
飛永翼（ラバーガール）が演じたのはスタジオデルタのリーダーで人の5倍は働く檜山。風俗嬢の心ちゃんに本気で恋をしていて、心ちゃんに会うために身を粉にして働き、副業で書いている漫画にも力を入れている。檜山はぜひ救われてほしいと思える愛らしいキャラクターだ。

ドラマ『来世ではちゃんとします』作品情報

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